ニセコクラシック85km年代別6位&後ツア
・飛行機輪行
飛行機輪行を伴う遠征で鬼門になるのが
①電動変速のバッテリーの取り外し
②自転車のパッキング
の2点。
①については、本来預け荷物にバッテリーを含めることは出来ないのだけどdi2用のバッテリーについては容量が(恐らく)殆どの航空会社の規定容量を下回ってるので、預ける際にスマホ等でdi2バッテリーの仕様書を見せれば保安検査はパスできる。
そして自分の場合、問題なのが②。国内線ならオーストリッチのOS-500があればまず困ることは無いのだけど、元々はまだ機械式変速のリムブレーキを使っていた時に買ったもの。
現メインバイクのスーパーシックスはケーブル内装の関係でハンドル角に制限があるので、OS-500に詰め込もうと思うとステムのボルトを緩めて無理やりハンドルを曲げなければならないのが精神衛生的に最悪。。。
おきなわまでに素直にSCICON買おうと決意しました。(高いけど)
・移動〜本番前日まで
ニセコ前のスケジュールとしては
金曜:有給取って会場まで移動、受付、レンタカーでフルコースを試走
土曜:後半の勝負所(新見の登り以降)を実走
日曜:本番
と言った感じ。
金曜は県営名古屋空港→札幌丘珠空港のルートで一路北海道まで。
レンタカーを受領した後は道中の小樽で海の宝石箱を喰らいつつ、受付会場のニセコ東急グランヒラフまで。
この日の羊蹄山は雲に隠れてた。
受付を終えて宿にチェックインした後は車で85kmコースを一通り下見。
踏ん張り所としては日本海から折り返してしばらくしてから登場する85kmで新設された登り区間と、やはり後半の新見の登りかなぁと。
一通りルートをチェックした後、晩飯は適当にぐるぐるマップで見つけた怪しげな外観のピザ屋に入ったのだけど、これが大当たりの激うまなピザで大満足。(ガチで今まで食ったピザで1番美味かったから是非行ってみてくれ…。)
サイドメニューのフライドポテトもさすが北海道なだけあって味もボリュームも申し分無し👍
翌日の土曜は予定通り宿から自走でコース後半(新見の登り〜ゴールまで)を試走。
10kmくらいの登りと聞いていたので、地元のOOTGとかR420みたいな感じを想像してたけど、前半は5〜6%前後くらいのそこまでキツくない登りが坦々と続き、後半はKOMまでアップダウンが続く少々変速的なコースであった。
体感的には多少登りが苦手でも集団にしがみついてれば何とかなるかな、ってちょっと安心した。(決して楽ではないが)
ただ新見以降にも登り区間が連続して登場し、新見をパスしてもゴールまで気が抜けないなという印象。
そしてちょっとレース前日の試走にしては走りすぎた感。。。
宿のテレビがネトフリ対応だったので、午後はツールのドキュメンタリーを鑑賞してゆっくり身体を休める。
夜はセコマで買い込んだパスタなりクソデカおにぎりで糖質を充填。
85kmはスタート地点が受付会場から20kmほど離れた蘭越町役場なので、翌日はスタート地点までアップがてら自走するため早めに就寝した、のだが。
宿のベッドと枕が、普段布団民の自分には絶望的に合わなくて全然寝れなかった。。。
さすが北海道、3時過ぎには空が明るくなり始め4時には羊蹄山がはっきり見える。
前日夜と同じようにセコマのおにぎり&パスタで補給。
ちなみに自分は食事の後にR1とコーヒーを飲んでしばらくすると必ず便意がやってくるので、スタート前に軽量化💩できるよう時間を逆算して飲むのがルーティーン。(何の情報だ)
スタート地点まで走り出すけど、前日に走りすぎたのか全然眠れなかった影響なのか、やはり身体が重い。
役場に着いた後はスタートまで時間あるので、会場で配ってたアミノバイタルや大福をmgmgしつつ同じカテゴリーの選手をチェックする。
エントリーリストを見る限りおきなわ50kmを何度も制している六本木の遠藤選手や、確かPも走ってたと記憶している田渕選手は上位に行くだろうなと思ってた(実際そうだったけど)。
あとは人数揃えてるっぽい湾岸も何かしらの動きはしてくるだろうなと言う感じだけど、如何せん東海地方以外の地域の選手事情はTwitter情報しか分からんちん。
そんなこと考えていると、にわかに便意がカミングしてきたので列に並びつつ事を済ませたら丁度いい時間になった。
・レースレポート
スタートの並びは年代別だけど、リアルスタートは全ての年代が出発してから旗が振られるのに加え、スタートしてすぐに登りに入るというコースのため、スタート直後は男女全てのカテゴリーの選手がごっちゃ混ぜになり、一刻も速く前に上がりたい選手も多いことからまさにカオス。
というのは前情報で聞いてたけど、先導車が何故か意味不明な加減速を繰り返すものだから、本当に今まで出たレースの中で飛び切りにカオスの状態であった。
こんなとこで落車に巻き込まれたらかなわんので、とにかく声出して自分の居場所と抜く方向を前の人にアピールしながら前に上がる。(ガーミンコネクトで見ると分かるように、まぁまぁ脚使った)
最初の登りを越えると、日本海側へと進路を変える直角コーナーまではほぼ下り基調。
既にここから2人くらい逃げてたっぽいけど、年代別という縛りが大きいのかそこまで集団も過敏になることなく序盤だしまだ落ち着いて行くのかな…と思ってたら、にわかに落車が起きる直前の叫び声みたいな音が聞こえてきたなと思ったら目の前で割と大きめな落車が発生。
直線基調の下りでスピードが出る中でここだけクイっと曲がるからなのか知らんけど、目の前を六本木のジャージを着た選手が地面に叩きつけられて横になってたので、急ブレーキをかけつつその頭の横数センチを縫うように避けて何とか落車を回避して走り抜ける。
我ながら神回避だったなと思うけど、北海道くんだりまで来て後ツアの旅程まで組んでるのに落車に巻き込まれてゲンナリ、なんてのは本当に勘弁。。。
すんでのところで落車を回避し、日本海へと進路を変えるコーナー手前で集団に追いついた後は落車で人数も絞られたからか新見の登りまでは特に大きな動きもなく集団で進んでいく。
途中道幅の広がり集団の密度に余裕が生まれればジェルを詰め込んだソフトフラスコで補給をする。
前日からドカ食いしとけば85kmくらいならそう補給食取る必要無いかなと思ってたけど、レース終わってみればジェルは余ってるのにゴール前にはばてていたし、今思えば身体にエネルギー回るまでのラグを考慮して時間決めて取っておくべきだったなと。
普段は補給が必要になるくらいの距離のレースに出ることも無ければコスパ悪いからジェルを摂取する事もないし、自分に合ったジェルを探すことも含めて予行しておくべきだった。
後はボトルの水は普段から愛用しているグリコのクエン酸&BCAAを入れていたけど、コレあんまりカロリー無いからエネルギー源となるようなものも一緒に入れておくべきだった。
そんな補給対策の甘さが祟ったのか勝負所の新見の登りに入った途端、脚攣りであぼーん。。。
うわーここで来るかーと焦るけど、脚の回し方や踏み方を変えたところひとまずはレースペースの出力は維持できそうなところまで持ち直す。
しかしその頃にはメイン集団から離されていたので、前から落ちてきたり後ろから抜いてくるペースの合いそうな選手に片っ端から声を掛けて何とか追走集団を形成して前を追う。
引く時間短めで良いから前を交代しながら追いつこうとか、先頭から下がる余裕も無いくらい長い時間引いてる人には全体のペースが下がるので声かけて交代を促したりしつつ自分も前を引いてたら、KOMポイント手前くらいでメイン集団を視界に捉えることができた。
結局新見の登り区間は平均ほぼ4倍前後の出力で登ってた模様。
このまま後しばらくは下りが続くのでそのうち追いつくだろうし、追走で脚も使ったから終盤に向けて脚休めるか…とか考えてたけど、まぁまぁ脚使わされる時もあったし、下りも長いからあんまり脚止めてもそれはそれで筋肉固まっちゃうしで意外に脚を休められなかったですね。。。
(そして同じ集団にエアロードとか795ブレード乗ってる人居たけど、そこまで体重ありそうには見えなかったにも関わらず下りがめちゃめちゃ速い。自分のバイク構成もエアロロードでは無いにしろそれなりにはエアロだと思ってたけど、やっぱ全然違うんだなと実感。)
下りが終わる前には同じ年代の有力選手の居るメイン集団に追いつくけど、長い下りで脚がすっかりガチガチになってしまい、これではちょっとでもペース上がると対応出来なさそう…と思ってたら黄金の補給ポイント過ぎた後のGotokuの登りで案の定両脚の前も後ろも攣って集団からドロップ。
後からyoutubeのライブ中継見たら丁度集団から遅れ始める所が映ってて恥ずかしい///
こうなれば後は残り10km強をひたすら走り抜くだけ、ではあるがレースはボロボロになって集団から千切れた後がしんどい。
何せ周回コースなら脚切りがあるので途中で降ろされるが、ラインレースであるニセコクラシックは自走不能ではない限りゴールまで走り抜かなければならない。
沿道の観客に応援されつつただひたすらペダルを回し、ゴール前最後の登り手前でメイン集団からドロップしたっぽい同じカテゴリーの湾岸の選手を1人パスしてゴール。
結局年代別では6位。
総合は途中から1人逃げを決めた西谷選手が、年代別ではやはり田渕選手が優勝してたけど、スプリンターながら2位に入る遠藤選手もさすがだなと思った。
・レース反省
スプリント力も登坂力も無い脚質:チュウトハンパーな自分の今の走力と練習量だと、まず150kmは完走すら怪しいレベル。
来年また85kmに出て今年より上の成績を狙うとしたら
①普段から100km前後をノンストップで走りながら要所要所で脚を休める練習と同時に補給のシミュレーションをする。
②普段の草レースならちょっと集団から飛び出してみたり積極的に前を引いてみても良いけど、ある程度距離のあるラインレースでは自分にそんな余裕は無いんだ実力考えろボケと言い聞かせて、他の選手を徹底的に利用してとにかく無駄脚を使わず同じ年代のライバルが減るまでひたすら先頭に食らいつけ。(ただしあまりポジションを落とさないようには気を使いつつ)
と言った所だろうか。(身も蓋もない)
まぁ、兎にも角にもお疲れちゃんって訳でレース後の夜はジンギスカンで乾杯🍻
そしてレース後は1週間仕事を休みにしたので、思う存分北海道を満喫することにする。
ていうかむしろここからがニセコクラシック本番な説ある()
羊蹄山に来年のリベンジを誓った後は
北海道サウナ聖地の1つ、ニコーリフレで一泊。
翌日は特急オホーツクで網走までワープし、後ツアスタート。
200w前後でひたすら35km/h〜で巡航できる北海道のド平坦を堪能しつつウトロまで。
北海道サウナ聖地その2、北こぶし知床ホテル&リゾートで一泊。
知床の大自然に抱かれながらのサ活も良かったけど、それ以上に食事がヤバかった。
一品毎にそれぞれ専属のシェフが目の前で調理するライブキッチン形式のバイキング。
ちゃんと地の物を使ったクオリティの高い料理が次々と繰り出され、良い意味で食の暴力すぎて満足度がカンストしてた。。。
(普段宿は素泊まり派だけど、この時ばかりはマジで高い金払ってでも食事付きにしておいて良かった。)
翌日の朝食も食の暴力を受けるなど。
しっかり走るのも忘れず。
この長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い下り坂をがっつりがっつり下った後は。
中々に寂れた温泉街ではあったけど、お湯は強酸性に硫黄の臭いがぷんぷんするザ・温泉って感じで泉質は抜群。
流石にこの日は素泊まりにしてたので飯を求めて街中を彷徨い歩くけど、グーグルで目星を付けた飲食店が悉くやっておらず、数少ない開いてた飲食店も何故か中国人で溢れて店員がてんやわんやの様子で入店を断られる始末w
遊郭って何でしょうか?私気になります!
結局飯屋に入れず安定のセコマ飯。
やはりセイコーマートしか勝たん。
(前日の晩飯との落差よ)
翌日は本州に帰る日なので、朝早くから出発してまずは摩周湖を拝む。
(摩周湖までめちゃめちゃ登った)
ちなみに摩周湖は全方位が切り立った崖に囲まれているため、湖面を間近で拝むことが出来ないんだとか。
屈斜路湖を背に美幌峠を登る。
峠の頂上に道の駅があるのって何気に珍しいよね。
ちなみに駅舎にはけっこうしっかりした、それもオシャレめな飲食コーナーとか土産物屋が入っていた。
峠を下った後は、網走駅のコインロッカーに飛行機用の輪行袋とか余計な荷物を預けてあったので、再び網走駅まで戻る。
流石にOS-500とかその他諸々の荷物を背負っては走れないので網走駅から女満別空港の最寄りの西女満別駅までまずは輪行する。
が、北海道の鈍行列車の乗り降りのシステムが分からず、西女満別駅に着いたら扉が開くのかと思ったら何故か開かず、何とそのまま何も言わずに列車が駅を後にする。(おいおいおいおい待てw)
どうやら列車先頭にある精算機で乗務員に声を掛けないといけないシステムのようだったらしいが、他にも列車を降り逃した人も居て、次の駅で乗務員に声を掛けて事情を説明したら
「え、もうしばらく戻る列車無いですよ?」
と言われて、もう過ぎたことはどうしようも無いのと自分のリサーチ不足なので何も言わなかったけど、コイツ煽ってんのかな?とは思いました()
幸い次の美幌駅はそこそこ大きい駅でロータリーにタクシーが停まってたのと、元々鈍行列車の本数が少なく飛行機の出発時間まではかなり余裕のあるスケジューリングだったので問題なかったけど、タクシー代をJR北○道に請求したい気分ではあった。
自転車をパッキングして預け荷物で預けた後もまだ時間はあったので、今年の北海道最後の御馳走はスープカレー。
後は女満別空港から羽田経由でセントレアまで飛び、今年の北海道遠征は無事に終了。
これにて今年前半の山場を終え、次はツールドおきなわ。
大人数のスプリント勝負となる50kmはもういいかなと思ったので、今年は100kmにエントリー。
ニセコ85km以上に長い距離で未知数ではあるけど練習頑張るぞい😤