GIRO ZEROⅡグローブ
こいつはコスパが良い。ZEROⅡは5000円くらいだが、こいつは3000円程。日本製だからか、値段の割には作りもしっかりしてる。
【レース】Mt.富士ヒルクライム
【インプレ】Campagnolo BORA ONE 50 クリンチャー
福島ツーリング 〜極楽浄土を目指して〜
GWだ!
【交通情報】2016.4.30 7:00現在 磐梯吾妻スカイラインは路面凍結のため、すべり止め規制となっています。ノーマルタイヤでの走行はできません。 pic.twitter.com/1KLD2hPXTn
— 浄土平・吾妻山 (@Mr_JYO) 2016年4月29日
クッソwwwwwww
ノーマルタイヤ走行できませんてwwwwww
明日から5月やぞwwwww
はーあ…
まぁ、しょうがない。行けるだけ行ってみて、それでもダメなら猪苗代湖畔でのまたーりツーリングにでも切り替えよう。
天気は快晴。自転車の輪行を解除して、余計な荷物を郡山駅のロッカーに突っ込む。今回は郡山駅スタート郡山駅ゴールの拠点型ツーリングなので、こういうことも可能なんだなぁ。身軽に走れるのは正義だ。
朝飯を確保する為にまずはコンビニに向かうが、風が強い。つむビワの時ほどではないが気温も低いのでレッグウォーマーも装備する。
朝飯を確保した後は、国道49号線で猪苗代方面に向かう。
途中から北に逸れて県道24号線へと入り、母成峠を越える母成グリーンラインへと進む。向かい風に加えて、ここから標高約900メートル近くまで登るためなかなかスピードが上がらない。奥にみえる雪被ってるのが恐らく安達太良山?
これといった激坂はなく、5〜6%くらいの坂がゆるゆる続く感じ。
後で知ったけどこの母成峠、戊辰戦争で旧幕府軍と新政府軍の戦いがあった場所らしい。この道は特にハイライトはなかったなぁと思ってたけど、そんな背景があったとは。
峠を下ると、中丿沢温泉という本当に小さな温泉街 に入る。そろそろ補給もしたいところだったので、なにか売店がないかと探すとこんなものを発見。
ほう、笹だんごとな。補給食にぴったりじゃないか。中に入って店員さんに尋ねたところ、どうやら笹団子はバラでは売ってないらしく、6個で1セットなんだとか。
さすがの6個もお餅は食えないなーとは思ったけど、この先磐梯吾妻スカイラインまでは補給スポットも無いとのことなので6個入りの笹団子を購入。1〜2個食べてあとはポケットに突っ込む。走ってる最中、常にほのかな笹のかほりがw
団子屋のおっちゃん「どこ行くん?」
僕「磐梯吾妻スカイラインです」
おっちゃん「あそこ今凄い寒いけど大丈夫かw]
僕「雪降ってますもんね、今の時期に雪はやっぱり珍しいですか?」
おっちゃん「そうだねー、中々ないねぇ。」
団子屋を出ると、すぐに分かれ道が。
一方は磐梯吾妻スカイラインへと続く登り道、もう一方は猪苗代湖方面へと続く下り道。
さて、どっちへ行ったものか。スカイライン方面の電光掲示板には「チェーン装着」との表示。
常識的にも考えなくても、たった23mmの幅しかないロードバイクのタイヤで走れる訳がない。例え登れたとしても、下りがどう考えても危ない。
はい、気が付いたらのぼってましたw
自転車乗りは標高が上がれば上がるほど、知能が急激に低下する生き物なんです。はい。
登れるところまで登ってみて、ダメなら引き返す。せっかく福島くんだりまで来たんだから、可能性をゼロにはしたくない。
登り始めたら、意外にも路面状況は良い。
これは、行けるんじゃないか?
この看板を過ぎたところに、ゲートと警備員が待機していた。
僕「この先って行けないですか?」
警備員「行ってもいいけど、路面凍ってるし浄土平から向こうには下れないよ?」
僕「構いません」←
警備員「せいぜい気を付けて行きなさいな(呆れ)」
意外にもすんなりと通してもらえた。若干呆れ気味というか、「どうせ言っても聞かないんでしょ?」って顔されたけどw
標高もぐんぐんと上がり、自転車を突き刺せるほどの雪も登場しはじめる。
うんうん、テンションあがるよ!
チェーン必須となっていたけど、路面はほぼドライ。タイヤがしっかり地面に食いついてるのが分かるくらい
何だ、全然登れるじゃないか。やっぱり自分の脚で確かめないと分からないもんだね。来て正解だった。
そしてこの磐梯吾妻スカイライン、ご丁寧にも道路上に現在地の標高を逐次表示してくれるのがニクい。グランツールを走ってるみたいだ。
そしてスカイラインの頂点を過ぎ、少し下ると…
景色が急に開けた先に、荒涼とした景色が広がる。ここが磐梯吾妻スカイラインのハイライト、浄土平である。
噴煙が吹き上げてることから分かるように、ここ一帯は火山活動によって形成された湿原地帯である。
長い年月をかけて水を通しにくい火山灰層が形成された結果、荒涼とした景観とは裏腹に意外にも生命豊かな環境らしい。
そんな景色を吾妻山を信仰する修験僧は極楽浄土になぞらえ、この地を浄土平と名付けたとかなんとか。
確かにこのダイナミックな景色、絶景を求めて遠路遥々やってきた一自転車乗りにとってはまさに浄土。
路面凍結で登れない確率の方が高い状況の中、ここまで登ってきたのだからその喜びもまた一入である。
ただ1つ残念なのが、磐梯吾妻スカイラインの福島市側に行けなかったこと。というのも、工事の関係で現在福島市側の道路は一方通行になっている。
つまり磐梯吾妻スカイラインをコンプリートしたいなら、福島市からスタートする必要がある。これから磐梯吾妻スカイラインを登ろうとするなら、是非とも忘れないで欲しい。郡山から登ると、また同じ道を引き返すことになるよ!
さて、丁度昼時なのでレストハウスで昼食。
これもまた福島の名物らしいソースカツ丼。山の上なのにこんなしっかりとした飯が食えるとは。
おいひい…!
さて、浄土平のこの日の気温は1度()
車やバイクはそこそこ居るものの、さすがにこんな日にここまで自転車で来るのは自分だけだろうと思ってたら明らかに自転車乗りな格好の人がレストハウスにチラホラ。
まったく、こんな日にこんなとこまで。自転車乗りという人種はどうかしてるぜ←
そして山に登ったということは、当然山を下らなければならない。気温1度の中を下るということは、体感温度はマイナスに突入するだろう。
というわけで、下りに備えてモンベル・ジオライン+同メリノウール+Rapha夏用ジャージ+7mesh前面防風ジャケット+ウィンドブレーカーと完全防護体制で望む。
これだけ着込んだだけあって下りで寒い思いをすることはなかったけど、よくよく考えれば5月にこれだけ着込まなきゃならないとは。山を舐めてはならない。
さて、磐梯吾妻スカイラインを登頂したので今回の旅はほぼ終えたようなものだろうか。
とりあえず猪苗代湖畔まで下ってきたものの、天気も下り坂になってきて景色もあまり良さげじゃない。
そう思ってたところ、グッドタイミングで駅が現れる。輪行袋は持ってきてるのでこのまま郡山駅までエスケープできる。
次の電車は45分後。今から輪講して郡山駅までは述べ2時間かからないくらいで着くかしら。
もう満足しちゃったこともあり、若干輪行に傾きかけたが、ふと風向きを確認すると追い風だ。
そう、行きは強烈な向かい風だったのが帰りは見事に追い風となったのだ。郡山駅までの距離は約30km。
あれ、これ自走した方が早いんじゃね?
そうと決まれば、行動は早いほうがいい。郡山駅まで自走することに。
走り出してみると、「こんなことあるの?」ってくらい見事なまでに追い風。若干下り基調なのもあり、巡航時は35km/hを下回ることは無かっただろうか。
猪苗代湖に目に暮れることもなく、郡山駅までひたすらペダルを回す。
詳しい速度はよく分からないけど、ラスト30kmくらいはアベレージ35km/h前後くらいはでてそう。
ツーリングのはずが、いつの間にか脚を残すことも考えず高速巡航してる。あると思います。
結局1時間強で郡山駅に着いた。
駅で、途中追い抜いたチャリダーと再会。愛知から磐梯吾妻スカイライン登るために来たと話したら「いやいやwww」と言われた。大丈夫、僕もそう思います。
めちゃくちゃ腹減ったので、新幹線に乗る前に腹ごしらえ。
ローストビーフ丼では飽き足らず、喜多方ラーメンも。美味かった美味かった。
あとは新幹線で家まで帰るだけの簡単なお仕事。19時前に福島を出て、日が変わる前には家に着いたかしらね。いやー、便利な時代だ。
丁度郡山で買ったお土産が届いていたので。こうして旅先で買った地酒を手に旅の余韻に浸るの、最高なんですよなぁ。
さて、次はどこにお酒を買いに行こうか(違う)
【オフ会】春のびわイチオフ2016
ビワイチスタートぉ! pic.twitter.com/ROA1tvnDPL
— 神楽坂つむり (@tsumuri_f5) 2016年4月15日
琵琶湖にいると思ってたが、ここ日本海かな。 pic.twitter.com/2plXgXGS4q
— MAH@GF東濃 (@MAH0624) 2016年4月15日
【レース】伊吹山ドライブウェイヒルクライム2016
四国ツーリング2日目
知らない天井だ。
朝7時前。
ネカフェで目を覚ますのは何度目だろうか。
あまり熟睡できてはいないけど、旅の高揚感が眠気を紛らわせてくれる。
受付でチェックアウトを済ませ、外に出ると快晴であった。
うむ、今日も良き旅になりそうだ。
輪行バッグに詰め込んでいた自転車を手早く組み立てた後、吉野家で朝食をサッと済ませてこの日のプランを確認する。
まず、レンタカーを借りるのは昼の11時半から。
なので午前中は新居浜市周辺で時間を潰す必要があるが、果たして新居浜市に時間を潰せる場所があるのだろうか。
正直、今のところ新居浜市はなんの変哲もないただの地方都市の印象しかない。
こんなときに頼りになるのが、旅人の強い味方であるところのツーリングマップル。
このツーリングマップル、ツーリングに最適な縮尺で見やすいだけでなく、バイク乗りである編集者が自ら集めたおすすめスポットや道路情報が地図上に載っているので、旅の道中では下手にスマホで情報を集めるよりも手っ取り早い。
さて、何か良いスポットは無いか現在地周辺のページを開いてみると、ふとあるスポットが目に留まった。
「マイントピア別子」
情報によると道の駅として機能してるだけではなく、別子銅山に関する展示館も併設されてるらしい。
別子銅山、確か日本史の教科書だか資料集だかでチラッとその名を見たことはある気がする。
明治以降、日本の近代化を象徴する産業遺産の1つとしてよく名の挙がる場所ぐらいの予備知識しかなかったけど、行ってみる価値はありそうだ。
マイントピア別子の場所は新居浜の市街地から数キロほど内陸に入った場所にあるため、必然的に登る必要がある。
だが膝の調子は昨日ほど悪くはなさそう。
軽めのギアでくるくる回していけば多少の登りはこなせそうだが、長距離になると痛みそうであった。
この日を走らないことにしたのはやはり正解であった。
そして着きましたマイントピア別子。体感的にそんな登った感じはしなかったが、何だかんだ標高3〜400mまで登ってたらしい。
パワーストン()
そしてここ新居浜市、なんとあの声優の水樹奈々さんの出身地だった件。
どうやら新居浜市の観光大使も務められてるらしく、水樹奈々さんが館内のナレーションの声を担当してるらしい。
まぁぶっちゃけ水樹奈々さんが演じてるの、ナルトのヒナタとか青空レストランのナレーションぐらいしかぱっと思い浮かばないんだけど、それでも聞き覚えのある声がミュージアムのナレーションを喋ってるというのは新鮮だった。
以下写真にて簡潔に
昔、鉱山を走ってたという山岳鉄道を再現したミニSL。これで坑道内展示館の入り口まで移動できる。
そしてこのミニSLでも水樹奈々さんのナレーション付きという徹底ぶり。
男の子だからこういうの、いくつになってもワクワクしちゃう。
NIPPONの労働ってかんじ
男の子だからこういうのワクワクしちゃうその2(地下1000mはどういう所なのかは行ってのお楽しみ)
坑夫って大変だなと思いました(KONAMI)
肝心の展示の内容は、期待しすぎちゃいけないけど、行ったら行ったでそれなりには楽しめるかなという程度。ただ、入館料が大人1500円くらい取られて正直高いなって印象が拭えなかった。
しかし、ここに来る観光客はどうやらマイントピア別子よりさらに上にある東平(とうなる)という場所もセットで行くみたいだ。
なんでも日本のマチュピチュとも呼ばれてるそうで中々面白そうではあったが、そこら辺にいたおっちゃん曰く
おっちゃん「あそこでこの前自転車が崖から落ちたでねぇ、自転車で行くのは辞めとけ〜」
僕「マジすか」
とのことなので見送りに。決して膝が痛いからではないゾ。戦略的撤退だ。
さて、良い時間になってきたのでマイントピア別子を後にして再び市街地に戻り、新しい旅の共をお迎えにあがる。
「おっでーは『ヴィッツ』を仲間に加えた」
やれやれ、自転車旅とは何だったのかと言いたいところだが仕方ないね、いくら道中が楽しくても目的地に着かなきゃしょうがない。
というわけでトヨタレンタリースで手続きをさっさと済ませ、後部座席に自転車と荷物をぶち込んでいざ四国カルストへ!
海沿いの新居浜市から一気に内陸部へと向かうと、お店どころか民家もあまり無い山道の中をひたすらアップダウンが続く。ときどき思い出したように道の駅があったり、時代劇で見る峠の茶屋みたいな萎びた風情の飲食店が点在する程度。
つむりさんのブログから、ハンガーノックになりそうなくらい四国の山道は何も無いのは知ってたけどここまで人気がないとは。
昼飯がまだだったので「やっぱ新居浜で昼食を済ませておくべきだったな〜」と思い始めたところに、これまた風情のある茶屋が。
車を停め、中に入ると昼飯に丁度良さそうなメニューが一通り揃ってるようだったのでここで昼飯を頂くことにする。
やっぱりここでもうどん食べちゃうよね。四国だし。
ついでにおでんも。自転車漕いでないから軽めに。
そして四国の山道を走っててなにが印象深かったかって、とにかく川が綺麗なこと。
とにかく見てくれこの綺麗さを。
四国の清流といえば四万十川をとにかく連想するけど、名前も無さそうな川ですら思わず車を止めて見入ってしまうくらい、見事なエメラルドブルー。
夏なら迷わずルパンダイブしてる。
しばらく車を走らせると、四国カルストが近づいてきた。
ああ、高まる。
自転車と言う手段を捨ててまで見たかった四国カルストの地。
この先どんな絶景が待ち受けているのか。
おっと、通行止め。即座に迂回して別の道を行く。
ここまでも結構なアップダウンが続いてきたが、四国カルストが近づいてくるにつれ、さらに傾斜が急になる。
もし自転車で来てたら、ここに来てのこの傾斜はなかなか堪えるものだったろう。
車ってば便利←
そして私、普段は親父のプリウスしか運転してないもんだからヴィッツの運転の軽快さにビックリ。
四国の山もスイスイ走れるし、オマケに燃費も良い。
さすがトヨタですは。
そんなこと考えながらコーナーをブンブン飛ばしてると、視界が開けた。
うひょー!着いた着いた、ここが四国カルスト!
天気は微妙だったけどここだけ別世界というか、日本じゃないみたい。ここまでも大概な山道だったけど本当に一気に世界が変わったみたい。
何というかこう、最果て感がパない(語彙不足)
この四国カルストを始めとしたカルスト地形は、石灰岩などの水に溶けやすい岩が長い年月をかけて侵食された結果できた地形らしい。
高校の修学旅行で秋吉台に行ったことがあるが、雰囲気はそっくり。
当時は「ただのデコボコな原っぱやんけ」としか思わなかったけど、あれから自転車という趣味に出会い、旅を重ねて色んなものを見てきた今の自分には間違いなく絶景だと言えた。
今回は思いがけず車での来訪になったけど、せっかくなので自転車を降ろしてしばし一人撮影会に興じることにする。
分かる
愛車は最高のモニュメント
どこまでも走っていけそうだ(膝痛いけど)
さて、一通り撮影会を楽しんだところで宿に向かう。
今日はこの旅で唯一予約した宿、「高原ふれあいの家 天狗荘」に泊まる。
台地の上にある宿なので、満点の星空を堪能したかったが生憎の曇りだった…。
まぁこればっかりはしょうがない。
さて、旅先での楽しみがご当地グルメもそうだけどお酒!
宿の方にオススメされた高知のお酒、土佐鶴。
辛口でスッキリタイプと、僕の好みにピッタリ。酒がすすむもんだからコースの料理では物足りず、地鶏の唐揚げも追加注文。
部屋に戻る頃にはいい感じに酔ってしまった。
酔に任せて思いっきり布団に寝っ転がると、その日1日が頭の中で蘇る。何と幸せだろう。
そういえば明日は平日だっけ。旅の真っ只中だと、曜日感覚というものがすっかり無くなる。
学生のときのような旅はもうできない訳だけど、このように社会人として限られた時間を思いっ切り楽しむのも悪くない。
あぁ、楽しい。
旅先での夜は、こうして更けていった。
続く