九州ツーリング2日目(阿蘇〜高千穂〜延岡)
朝5時。知らない天井だ。
やはりクーラーの効いた部屋での睡眠は快適すぎる。
今日もまた炎天下の中100km以上走るので早めに出よう。
顔を洗って、コンタクトを付けようとするが…。
あれ?コンタクトが無い?
いくらバッグの中を漁っても見つからない。
どういうことだってばよ…。
眠気まなこを擦って記憶を辿る。
あ、昨日入った温泉の脱衣場に忘れたんだ…。
スマホで温泉の開く時間を調べてみると、開くのは10時からとのこと。
やっちまった。。。
まだ涼しい時間帯から走るならまだしも、初っ端から炎天下でスタートするのは中々キツイ。
かと言ってあと2,3日は走るのに、アイウェア無しで走るのも拷問だ。
まぁ、コンタクトを回収してから走るしか無いかぁ。
朝飯食って、ツイッター眺めながら時間を潰すけど外を見ると日が出てきてもりもり気温が上がってる。
もしかしたら開店準備をする従業員を捕まえられるか?と期待して9:30に温泉に凸すると、ビンゴ。
扉の前で掃除するおばちゃんを捕まえて、無事にコンタクトを回収することに成功。
行くやで。
阿蘇五岳を横目に、まずは高千穂に向かうべく一旦南下を始める。
走り始めて10kmも経たずに景色良すぎ問題。
今回はルートの設定上、阿蘇への滞在は1日も無かったけど最後の最後まで最高の景色を見せてくれました。
ありがとう阿蘇。
またいつか絶対来るからね。
皆んなも阿蘇行こうな。
阿蘇を後にして、高千穂に向かうべく高森町からは再び登りに入る。
今日もひたすらアップダウンが続きそうだ。
峠を越え、高千穂まで一旦下り基調の道に入ったところで俄かにリアのシフトレバーの調子がおかしい。
何や、今日はトラブル多いな。
どうやらシフトワイヤーにほつれが発生したのか、どうにか変速するけどかなりレバーを押し込まないと変速しなくなってしまった。
うーん、今年の春にシフトワイヤー交換したしそこまで放置してた訳でもないんだがなぁ…。
もう電動コンポにするかー。
どちらにしろこの日の目的地の延岡まで行かないと自転車屋は無さそうだし、とりあえずこれで走るしかない。
ようこそ宮崎へ。
宮崎へ入ってしばらくして高千穂町に。
とりあえず飯だ。
大して期待せずに買った宮崎牛の牛すじカレーだったけど、スパイスの風味が存分に効いててめちゃくちゃ美味かった。
折角だし高千穂峡見に行ってみるけど、深い谷の底にあるからなのか、めちゃくちゃ激坂を下る。
コレ帰りキツイやつやん…。
何か泳いでると思ったらチョウザメだった。
さあ、肝心の高千穂峡は。
うん、これが高千穂峡か。
何か微妙だったので彩度マシマシにしてみました。
アレかな、水が濁ってるのがいけないのかな。もうちょっと水が綺麗な場所なのかと思ってたのだけど。
結局10分くらいで飽きちゃった件()
阿蘇が良すぎたのもあるけど、観光地化されすぎるのも問題だなと思いましたまる
お口直しに白くま。それにしても暑い。
高千穂を後にしたら、後は延岡までのR218を下るだけ。
しかし、暑さがまた悪さをして熱中症の兆しがまた。
道の駅に駆け込み、スポーツドリンクをがぶ飲みし、冷たい水を頭から被って身体を休める。
学生時代、サイクリング部のときはもうちょっと暑さに強かった気がするんだけどなーと、ふと思う。
ここ数年の暑さが異常なのか、自分がザコになっただけなのか。
前者のせいだと思うことにして、再び走り出す。
やっぱり水を被るとかなり身体が楽になる。
途中でR218はバイパスに変わるので、川沿いの道をひたすら行って延岡まで。
暑さでだいぶ身体がやられて一刻も早くホテルに行きたいけど、その前に自転車屋に行かなければ…。
幸いホテルから数キロの所にスポーツ自転車も扱うショップがあったので、すかさず駆け込む。
こじんまりとしたお店だけどウィンドウにはコルナゴのロードが展示してあり、ちゃんとスポーツ自転車の整備は出来るようだ。
優しそうなショップのおっちゃんに事情を説明すると、快く整備を引き受けてくださった。
まずディレイラーの調整をしてもらうが、いくらワイヤーの伸びを調整しても変速は鈍いまま。
やはりどこかワイヤーがほつれてるようだ。
この先、志布志まで200km以上知らない道を走るのにほつれたワイヤーで走るわけにはいかない。
修理代は痛いが背に腹は替えられず 、ワイヤーの交換をお願いする。
おっちゃんは自分がヘトヘトに疲れてるのを察してくれたのか、修理中にホテルまでの代車を貸してくれたばかりか、何と修理が終わったらホテルまで車で持ってきてくれると言う。
ありがてぇ…本当にありがてぇ…。
おっちゃんのくれた代車。
ホテルにチェックインし、シャワーを浴び終わったところでおっちゃんから連絡があり、無事修理が終わったとのこと。
リアの変速のキレは見事に復活しており、おっちゃんの腕前は見事だった。
そして交換したワイヤーを見せてもらうと、やはり僅かではあるが根元がほつれていた。
うーん、レース中の変速操作が雑だったのかなぁ。。。
当然、しっかりおっちゃんにお金を払わせて頂く。
ありがとう、おっちゃん。
さて、無事愛車が復活したところで夜飯だ。
でも一通りホテルの周辺を見て回るけど、居酒屋しかなさそうだ。
うーん、🍺行くしかないでしょう。
旅先の居酒屋をめぐる部
2件目はしっかりご飯食べたいなぁと思ったら、すごく人目につきにくそうな場所に看板が出てる。
看板に書かれたメニューを見ると、パスタやらカレーやらご飯ものも出してる居酒屋らしい。
ただ店の出で立ちはと言うと…。
ここ、絶対ただの店じゃないでしょwww
好奇心が勝り、ふらふらと扉の奥に吸い込まれていく。
店内はジャズが流れるおしゃれなバーといった感じ。
何を頼もうかと迷っていると、常連さんらしきご夫婦に話しかけられる。
お話を聞いていると、どうやら奥さんはトライアスロンをやられているようで、ある程度自転車にも乗る模様。
とにかくお話が大好きなご夫婦なようで、自転車のことやら仕事のことやら色々と話しかけられる。
そんなご夫婦曰く、宮崎の飲食店でしか飲めないYAHAZUビールという地ビールが、この店では1番安く飲めるとのこと。
地ビールってクセが強くてあまり好きじゃないのだけど、オススメされたからには飲まないわけにはいかない。
何でも、行縢山(むかばきやま)という、地元では修験の山として崇められてる山の麓で作られてるらしい。
(修験の山でビール作るってどうなのよ?)
これが飲んでみると、風味豊かでスッキリしてて、とても美味い。ゴクゴク飲める。
何なら宮崎限定じゃなく、全国で売って欲しいくらい。
ビールと一緒に酒屋のマスター特製のパスタも頂くけどこれもまた美味い。
マスター「わざわざこんな入りにくそうなお店に入ってくるなんて、君も物好きだねw」
ぼく「んんっw」
マスターもまた面白い人でした。
お腹も膨れたところで、名残惜しいけどホテルへと戻ることにする。
何せ次の日は150km近く走るしね()
炎天下の中、思わぬ出会いに巡り合った九州ツーリング2日目。
まだまだ続くよ。