ツール・ド・おきなわ 市民50km アンダー39
市民レースの甲子園と呼ばれるツールド沖縄に参戦してきました。(50kmだけど)
ツールド沖縄に出てみようかなーと漠然と考えたのは今年に入ってから。
エントリーが始まった段階でのコンディションで何キロにエントリーするか決めようとした結果、とてもじゃないけどレース強度で100km以上走るベースはないなとのことで50kmへエントリー。
まぁ沖縄はまだ行ったことがなかったので、レースのついでに観光してくるか、くらいのノリ。
ツールド沖縄最大の鬼門であるところの自転車の運搬手段。選ばれたのはオーストリッチOS-500でした。
神経質な人はハードケースのがいいんでしょうが、少なくとも国内線ならそこまで雑な扱いはされることは無いだろうと思いコレに。
とにかく自転車をバラしたくないので、自転車本体から外したのはペダルとホイールくらい。
自転車保護のために施した処置としては
①前後エンドに金具を取り付け。
②STIレバーを動かないようにテープで留める。
③ホイールはホイールバッグに入れて収納。
④チェーンが暴れないようにかつフレームから飛び出ないようにアウターローにセットし、チェーンを金具で固定。
くらいだろうか。
フレームに保護材を巻き付けたりRDを取り外せばもっとベターかもしれません。
航空会社によって自転車運搬に関わる規定が異なるので注意。ちなみに今回利用した航空会社だと
スカイマーク:重量20kg以内、大きさは50cm×60cm×120cm以内の受託手荷物は無料。
ジェットスター:自転車などのサイズの大きな手荷物は2,000円の追加料金で預け可能。
スカイマークはオーストリッチの輪行袋だと少々サイズオーバーだったけど、要は検査機を通れば良いのか、係員が荷物を斜めにして通してくれたので無事通過。係員が「どちらを上にしたら良いですか?」と確認してくれるのが好印象。
ジェットスターは予約時に荷物の重量によって細かく料金が決められているので予約時が少々面倒だけど、金さえ払えば不足はないのである意味分かりやすいかも。
飛行機以外にも考えないといけないのは、空港までの交通手段と現地に着いてからの移動手段。
飛行機用の輪行袋は電車用と違い持ち運びしやすいようにはできてないので、空港までは車移動になる。
私の場合は最寄りの空港がセントレア。
空港直結の特急列車が出てますが、名古屋発の飛行機が6:00発なので必然的に車移動。
空港の駐車場代で5日以降最大料金7,500円。
そして沖縄には鉄道が無く、ツールド沖縄の受付会場も那覇空港から北に7,80kmほど行った名護市にあるのでレンタカー予約も必須。
利用するレンタカー会社や車種によって異なるので一概には言えませんが2〜3万ほど。
ハイエースやミニバンあたり予約して複数人で行けば一人当たりの金額は少なく済みますね。
ちなみに空港近くのレンタカー屋は大抵空港から店までの送迎バスが用意されてるので、必ず予約しましょう。
他に宿代、食費など諸々含めると10万くらいは資金として見積もっておいた方がいいかなと。
僕は来年ももし出るなら月1万くらい積立しようと心に決めました()
飛行機に乗るのは3年半ぶり。セントレアからだと2時間強で着くから文明の利器は素晴らしい。
沖縄初上陸!
レンタカーをゲットして受付会場である名護市へ。高速を使って1時間強。
台風が多い土地柄か、建物は軒並みコンクリート造りなのね。
受付を済ませ、ブースを見て回った後は受付証と一緒に付いていた食事券で宜野飯(ぎーのーはん)を頂く。台湾の魯肉飯みたいなB級グルメ?でとても美味でした。
あと宿に戻ってから気付いたんですが、参加賞もらい忘れたんですよね。けっこう補給食がたくさん入ってたみたいでもったいない…。
ていうか渡す場所が違うならゼッケン渡すときに一言言ってくれよ…。
ちょっくら観光しに古宇利島大橋まで。もう少し晴れてれば、って感じ。
マンゴースムージーうまうま
大戸屋で飯を済ませた後は宿に戻り翌日の準備。願掛けも込めてETTRジャージで戦闘準備。
予想外だったのはゼッケンプレートを自転車に付けなければいけなかったこと。
登録選手でもないのでゼッケンプレートホルダーなんて無いし、タイラップでシートポストに付けろと言われてもエアロシートポストだから付かねーよw
結局テープで固定して無理やり装着しました。
来年もし出るならゼッケンプレートホルダー付けましょうね。
ヘルメットにもゼッケンを装着したら準備完了。22時過ぎには就寝。
翌朝。
起床は朝4時。まだ辺りは真っ暗。
会場に車を停めるけどローラー台が無いのでそこらへんを軽く走ってストレッチしてオイルを塗ることしかやれることがない。
6時過ぎにはスタートラインへ向かうけど、既にかなりの人数が並んでてどちらかというと後方でしたね。
まぁ公道を封鎖してるから道は広いし、ほぼ平坦なのでそこまで前に上がるのは苦労しなかったので、気にするほどでもなかったかな。
ただスタートラインにかなりの人数の某北陸ショップチームの選手が居て気が気ではなかったけど。。。
朝7時、市民レース50kmアンダー39の部がスタート。
出走人数は201人。
コースは名護市を出発し、本部半島を一周する50kmの平坦コース。
スプリンターがしのぎを削るコース、なんて謳い文句が公式サイトにはあるけど勝負の分け目となる登坂ポイントが3箇所くらいあるので微妙なところ。
ただ毎年アベレージ40km/h前後らしいので平坦コースっちゃ平坦コース。
マスドスタートなので序盤からペース上がるのかな?と思ってたけどそこまで強烈なペースアップがかかることもなく比較的穏やかにレースが始まる。
しばらく名護湾沿いのルートを走るけど、オーシャンビューのレースってそうそう無いので良い景色だなーと考えるくらいには余裕がある。(それでも40km/h以上は出てるけど)
にわかに集団が色めき立ち始めたのが、本部大橋の手前辺りから。
ポールによって車線が狭くなるのに加え、本部大橋の登りで前に出ようとする人が多いので一気に集団の密度が上がる。
更に本部大橋を下った後すぐに登り返しになるもんだから落車が多いと聞き警戒していたら、案の定後ろから落車の音が。ご愁傷様です。
このあたりで1人、本部関門のスプリント賞狙いで飛び出す選手が。(後に分かったけどこの人が最終的に勝ったらしい
他にスプリント賞を狙う人はおらず、集団は見送り。
数キロくらい進んでラインを越えた後のこの選手を集団が捉えたところで、バルバの選手が飛び出したので乗っかってみる。
ここから逃げきれるとは思ってないけど、わざわざ沖縄まで来てずーっと集団の中を走ってるのも面白くないしちょっとは目立ちたいじゃん?
と思ったけど他に乗っかる人はいなかったので、しばらくしたら集団に戻る。
全体を通して集団は大人しかったなーという印象。「試走の方がキツかったなw」と話してる人も居たくらいだし、もう少しペースアップなりアタックなり乗っかっても良いんじゃないの?と若干もやもや。
でも今帰仁村のアタックポイントを越えた辺りで一瞬先頭集団が形成されかけたのに、全然ローテ回せなかったザコは私ですごめんなさいごめんなさいぃぃぃぃ🙇♂️
そんなこんなで思ったよりも集団の人数がへることなく、ゴールへと向かうR58へと合流。
ゴール前最後の登りで何人かがアタックを仕掛けると、これには遅れちゃいかんと何とか食らいつき下りに入る。
ここでスピードに乗って少人数で飛び出したい、と思ったけどそこまで速度は伸びず結局は振り出しに。。。ここで集団に発破をかけるなり、自分が前に出て速度を上げなければならんかった。stravaで見る限りだとこの区間60km/hも出てなかったぞい。
結局最後は40人近い集団で混戦スプリント合戦と化してたので、他の選手の邪魔にならない程度にスピードに乗って流しフィニッシュ。
結果は32位。確か50位以内の選手はは翌年優先してスタートラインに並べるんだっけ。(来年も出られるかは不透明だけど。
もっとああすれば良かった、と考えればキリは無いけどまずは無事に今シーズン最後ののレースを終えられたことで良しとしましょう。
そして何故か最後のスプリント区間でKOMを取るの図。やっぱりスプリントは仕掛けるタイミングが大事なんですねぇ(最後スプリント勝負する気全く無かったけど
レースを終えた時点でまだ朝の8時半を回ったところなので、aacaの余裕のあるスケジュールと比べると何だか変な気分。
那覇市内に戻った後はオリオンビールで乾杯。ジョッキ2杯で酔いが回ってしまうくらいには疲れてたようだ。
シメは我部祖河食堂のソーキそば。これがめちゃくちゃ美味くてただ無心で食ってた。
翌日はツールド沖縄アフター、ということで知念岬やニライカナイ橋など沖縄本島南部をぐるりとポタリング。
沖縄の海が綺麗すぎて、僕山派だけど海派に鞍替えしちゃいそうな勢い。
本州だと寒いくらいの季節だけど、沖縄ではこの時期夏ジャージでも暑すぎず寒すぎずくらいの気温なのでサイクリングには持ってこいの季節かもね。
ただ走り終わった後けっこう日焼けしたので日焼け対策は入念に。
ニライカナイ橋を登ったところにあるカフェくるくまで昼食のタイカレー。
オーシャンビューの景色と相まって非常に満足…。
そして夜は旅先の飲み屋を巡る部、今回は国際通りで「19時まで生ビール半額!」に釣られて適当に入った居酒屋(店の名前も覚えてない)よりお送りします。
この店、店員のねーちゃんがチューハイ飲みながら「沖縄県民は呑むことくらいしかやることないんすよー」と接客してるユルさがたまらない。好き。
そしてたまたま隣に座ってた兄ちゃんが最近自転車乗り始めたばかり(しかも同じ愛知県民)の人なのでついつい話が盛り上がるなど。
こうして沖縄の夜は更けていく…。
そして最終日は空港でお土産を買ってお家に帰るだけのお仕事。
本州に帰りたくなくなってくるくらい沖縄良いところだった。かなりお金飛んだけど、来年もまた行きたいなぁ(誰か一緒に来年出よう