fulcrum racing zero competizione インプレ
内灘ロードレースでの落車で破損したボーラに替わってやってきたレーゼロコンペ。
ある程度乗り込み、レースでも使ってみたのでインプレをば。
普通のレーゼロとの違いは、まず何と言ってもハブがUSBではなくカンパ・フルクラムが誇るCULTベアリングであると言うこと。
まぁ正直USBでも十分すぎるくらい回るのですが、下りなんかでは50mmディープのボーラワンと遜色無いくらいスピードの伸びが早いのでやはり効果はあるのだろう。
もう一つ通常のレーゼロと違うのは、2way-fitであること。即ち、チューブレスタイヤが使えるということだ。
どうせアルミホイールを買うなら、チューブレスタイヤを装着して戦闘力を底上げしたいじゃん?っていうのが狙い。
ただ単にチューブレスを使いたいならマビッコのUSTのが良いのは分かってるし実際迷ったんだけど、やはりハブの回りの良さは速度域の高いレースだとバカにはできんよなーと。(特にドラフティングで脚を休めるときとかね)
あとはやっぱり差し色で一本だけ入るこのレッドアルマイトカラーがイカすよね。
グラファイトカラーのscylonに組み合わせると、所々から垣間見える赤がとってもエッチ。
タイヤは、ツイッターでエリートさんにオススメされたhutchinsonのfusion5 galactikが丁度カトサイで2本10kで投げ売りされてたので購入。
最初はエアタンク使ってもビードが上がらなくて焦ったけど、バルブコア外して入れてみたら一発で上がった。
当然ポンプを外せば一気に空気は抜けるけど、一度ビードさえ上げてしまえばこっちのものなので、バルブコアを装着して空気を入れ直せば晴れてチューブレスタイヤが使用可能に!
幸い、シーラントを入れなくてもあまり空気漏れは見受けられなかったので今のところはシーラント無しで使ってます。
CULTベアリング×アルミスポーク×チューブレス。この組み合わせに無限の可能性を感じて手にしたこのホイール、実際にどうなのよ?という話。
やはりご多聞に漏れず硬い。。。
ボーラもまぁまぁ硬いのかなとは思ってたんですが、レーゼロを使うと「あぁ、ボーラって脚当たりの良いホイールだったんだなぁ…」と、G3スポークのあの懐の広い感覚が恋しくなってきます。やはりカンパは偉大。
そして、組み合わせるタイヤによってだいぶ印象が違う。
このホイールで試した組み合わせは
①s-works turbo 24c × ラテックスチューブ
②pirelli p-zero velo 23c × ラテックスチューブ
③hutchinson fusion5 galactik 25c
の3つ。
この中で一番バランスが良かったのが①。どのシチュエーションでもラテックスチューブのお陰で気持ちよく走れるし、オールラウンド。
正直チューブレスじゃなくてもこれで十分じゃね?と思えるレベル。
登りだけなら②なんだけど、平地走るときの転がり感が希薄でスピードの頭打ち感が強くて、その上振動もゴツゴツ来るので全然楽しくない。
①と違ってラテックスチューブの良さが打ち消されてる感じがあり、やはりワイドリムと23cの組み合わせが悪さしてるんだろうか?
1番気になるであろうであろう③は、やはりタイヤだけで実測300gオーバーなので登りはお察し。
ただし平地ではかなり安定して走ってくれる。
この組み合わせでAACA1-2の長良川コースに投入してみたのだけど、内灘以来の久しぶりのレースであるにも関わらず、チューブレスのお陰でコーナリングがかなり楽だった。
いかんせんタイヤが重いのでコーナーからの立ち上がりが心配だったけど、転がりの良さで1こぎ目の後にはスピードが既に乗っているので、そこまで苦にはならず。
スピードが出ているときの抜群の安定感はボーラには無かった感覚で、前回は集団から遅れての完走だった1-2だったけど今回は最後まで残ることができたのは良い収穫であった。
アベレージ40越えるようなレースなら、この組み合わせは武器になると思う。
登りでは使いたくないけど、チューブレスレディならもう少し軽くできるので、また違うタイヤを試してみたいところ(11stormのfusion5も気になるわね…)
でもまぁ、レース限定なら頼りになるんだけど、普段のライドも含めるならやっぱりボーラが良かったなぁと言うのが本音。
AACAでの走りを鑑みると武器になる機材であることは間違いないのだけど、この超武闘派のホイールとはまだまだ付き合い方を模索していく必要があるようです。。。