おっでーはいつも沼の中

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ZIPPホイールを試し履きしてきた

やっぱレース用に一本TUホイール欲しいなーと思う場面が、最近増えてきた。

 

カーボンクリンチャーには「走る」「止まる」に加えて「タイヤを保持する」役割が求められるのだから、カーボンレイアップのリソースを軽さとか剛性といった性能に振り分けられる分、TUホイールに性能の優位性があるのは動かざる事実。

 

まぁぶっちゃけボーラクリンチャーという最強の普段履きホイールがあるので、これ以上カーボンクリンチャーのホイールを買い足す必要性があんま無いよねっていうのが実情。

カーボンクリンチャーはカンパ系列買っときゃ間違いない説、あると思います。

 

そんな折、カトサイでZIPPホイールの試乗会が開かれるというではないですか!

しかも自分の自転車に履かせて試乗させてくれると言う中々無い機会なので、久し振りに自転車でカトサイに行ってきた。

割と購入候補の筆頭メーカーだったので、以下メモ書き程度にインプレをば。

 

1.ZIPP 303 Firecrest TU

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重量:1,390g

リムハイト:45mm

リム幅:26.45mm

 

事前の調べではZIPPで1番購入候補だったホイール。

せっかくTUホイールにするならボーラクリンチャー(1,485g)より軽いのがいいよねと思ってのチョイス。

〜40km/h台の巡航まではボーラとそんなに変わらない印象。空力が良いと言われるZIPPだけど、ボーラよりリムハイトが5mm低いのと外周部の軽さがそういう印象をもたらしてるのかなぁと。

そして試しにスプリントを意識してもがいてみると、まぁとっても掛かりが良いこと。

どんどんギアが上がって行って、アウタートップに近くなってもまだまだスピードが伸びそう。

試乗故にブレーキポジションが適当とは言え、ダンシングするとリムがシュータッチするので多分そこまで横剛性はないのだろうけど、ここまでスピードが伸びるのが不思議。

45mmというリムハイトに違わず、アップダウンのあるコースに最適だなと。

 

2.ZIPP 404 Firecrest TU

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重量:1,505g

リムハイト:58mm

リム幅:25.34mm

 

第二候補の404。

代理店の人曰く、横風耐性を重視してリム幅が広めな303に対し、404はリム幅を微妙に狭くしてより巡航に特化させてるのだとか。

TUなのに1,500g台かー、と思ってたけど走りの気持ち良さではこいつがダントツだった。

303と比べて高いリムハイトが程よく剛性を上げてるのに加え、TU故にリム重量が均一なのもあり、どの速度域でも重量を感じさせず加速がグイーンと進む。こいつぁ気持ちいい…。

巡航も流石にこのクラスになってくるとボーラより良いし、乗った感じリム重量はボーラクリンチャーよりも軽い印象。

走行音がリムに反響する感じが303とかボーラにはない感じで気分も上がる。

総括すると、カーボンディープの良いところをこれでもかと詰め込んだ感じ。よりZIPPらしいホイールが欲しいなら303より断然こっちだと思う。

本格的な登りだとどうかは分からないけど、この走りの気持ち良さを味わってしまうと404が欲しいとなってしまうのだから、ホイールって実際に乗ってみないと分からないわね…。

スペック的には303だけど、自分のフィーリングは断然404だと囁いてる😅

 

おまけ

3.ZIPP 404 NSW

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重量:1,550g

リムハイト:58mm

リム幅:26.4mm

 

話題のNSWシリーズ。

代理店の人に「どうすか?」と言われて乗ってみる。

磁石を使用したcognitionハブ、従来の凹のティンプルに加えフィンのような凸状のティンプルを加え空力をアップデートしたリム、シリコンコーティングと溝を掘って制動力を上げたブレーキ面と、アメリカメーカーらしくとにかくこれでもかとスペックを盛り込んだホイール。

クリンチャーなのに404TUと重量が50gしか違わないのはさすがだけど、やはり走りの軽さには雲泥の差があった。

ペダリングするととにかく剛体を力ずくで転がしてるって感じで、たしかに転がり感は強いけど乗り心地の悪さも相まってこれで100km以上走りたくないな…と思う。

果たしてこのホイールを生かせる人がどれだけいるのだろうか、と思わなくもない。

そして価格は40万以上。

…これを買うことはないかなぁ。

 

とまぁ乗ってみた印象はこんな感じ。

実際買うとしたらまだもう少し先だけど、自分の自転車にホイールを履かせてくれる機会は中々ないのでありがたい。(自分のとは違うフレームでホイールを試してもしょうがないもんね)

さーどれにするか。(まず先立つ物が…)