赤福ぜんざいを食べに行くライド
そろそろ赤福ぜんざいの季節ですね。
そう呟くと誰かしらから反応が来るあたり、伊勢で赤福ぜんざいをいただくのは自転車乗りの冬の通過儀礼であることがうかがえる。
その流れを作ったであろうつむり氏が伊勢に行くというので、突発的に参戦してきた話。
本当は前週に別の方と行く予定だったのだけど、同行者が風邪でダウンして立ち消えに。。。
流石に1人で行くのもつまらんしなぁ…と行くタイミングを見失ってたところに先の話があったので、自転車とウェアを車にぶち込んで伊勢まで走らせる。
高速のサービスエリアで「行きまーす」という旨をつむりさんに連絡する突発ぶり()
集合が宇治山田駅とのことだったので、近くの駐車場に車を停めて向かう。
アイさんとは初めましてだけど、見覚えのあるバイクだと思ったらつむりさんのc50を受け継いだのだとか。
イタリアンなカーボンラグフレームにレコード組みとはprprする要素しかないですね、はい。
挨拶と軽い打ち合わせして、足早におかげ横丁へと向かう。
大阪からのお2人は賢島まで行ってそこから輪行で帰るとのこと。私は車を伊勢にとめてあるので、とりあえず鳥羽展望台まで同行してそこからは時間を見て予定を立てることに。
風は冷たいけど天気が良いので割と快適に走れる。
赤福ぜんざいは9時から食べれると聞いていたけど、お店の人に聞いてみると10時からの様子。
店員さん「9時からでもいいですよ」
僕ら「(緩いw)」
まだ人もそこまで多くないけど、とても活気に溢れた雰囲気。どこに目を向けても美味そうなものばかりでとにかく食欲がそそられる。
さすが美味し国、三重。
ぎっちぎちやんけ。
あの干物なんて酒に合いそうですねー、なんて話をアイさんとしてたら何とフォロワーのゆうてんさんが合流w
聞くところによると、家族旅行で別行動中とのこと。(家族ほったらかしで大丈夫ですかw)
写真撮影で別行動してたつむりさんも合流して談笑していると、いきなり広場の大太鼓がドン!と鳴らされる。
1日の商いの始まりを告げる儀礼なのか、横丁を行き交う人々は皆足を止め、伊勢神宮の内宮のある方角へお辞儀する。
(最初訳が分からず、全く別の方向へととりあえずお辞儀してたのはここだけの話)
さぁさぁ、太鼓が鳴ったら赤福ぜんざい!
レジで赤福ぜんざいを注文し、出来上がるまでお座敷で待機。
あぁ、待ちきれない。。。
アイさんがお茶を用意し、番号が呼ばれた瞬間、つむりさんがすぐさまお盆を取りに行き、私がお座敷の窓から受け取る完璧な連携プレー。
皆一様にお椀と箸を整えた後は。
パシャッ…パシャッ…パシャッ…
ハフ…ハフ…ズズッ…
ハァ〜…
終 始 無 言
本日のメインイベントは終了でございます。
とリアルになりそうだったので、 身体が固まる前にビンディングシューズを履き自転車の元へと戻る。
一緒に赤福ぜんざいを頂いたゆうてんさんとお別れし、本日のサブイベントである所のパールロードへと向かう。
パールロードとは、鳥羽市から志摩を結ぶ全長約24kmの観光道路。
リアス式海岸の複雑な地形と美しい鳥羽ブルーの海が見渡せる絶景ロードだがその実、自転車で走ればたった24kmで獲得標高にして1,000m近く登らされるアップダウン地獄なのである...。
走れば分かるけど、とにかく登りと下りしかない。
ひたすら変速がめんどい。
別名「平地?何それ美味しいの?ロード」とも呼ばれてるらしい。知らんけど。
ただご覧の通り、見事な絶景である。
まぁこれだけ景色が良く無けりゃあこんなとこ走ってられねぇって話ですが、新車のscylonはとにかくダンシングが気持ちよいので、発車時以外はアウターで小気味良く登りをパスする。
自転車prpr。
TADA車がとにかく海に映えるんだなぁ。
サドルバッグを外して持たせてもらったけど、クロモリとしてはちょっと信じられない軽さ。
パーツがどれもハイエンドで固めてあるのもあるけど、一昔前のカーボン完成車よりよっぽど軽い。
うーん、欲しくなってきた。(あかん)
パールロード最高点の鳥羽展望台を制覇するの図。
ここから先折り返す予定だったけど、割とまだ時間もあるのでランチまでご一緒することに。
つむりさん「ちょっと寄り道いいですか?」
との誘いに乗るまま、パールロードを外れて国崎町という萎びた漁港に。
どうやら灯台を探しているらしいのだが、自転車担いで神社の石段を登ったり、グラベル区間を走ったりw
神社の奥を進んでいくと、唐突に現れた白亜の灯台。
こじんまりとしてるけど独特の存在感。
鎧崎灯台と言うらしい。
自分一人だったら絶対来てないよなぁ。
つむりさんと走って実感したのは、とにかく好奇心旺盛だということ。
自分ではまず目を向けないものにも目を向けるし、その先に面白いものがあり、それがライドを彩ることを知ってる嗅覚だ。
この前のラファキャラバンから、ただ走って美味しいものを食べるだけがライドじゃないよなあっていうのを最近ひしひしと実感している。(もちろん、それだけでも十分楽しいのだが)
速さを競うだけが自転車じゃないし、何も舗装された道だけが自転車の通る道では無いし、何なら自転車に乗るだけがライドでもない。
1つ言えるのは、人の行動力や好奇心を最大限発揮させてくれるのが自転車という最高のツールなんじゃないかなぁと思うわけです。
さて、いいお時間なのでそろそろ昼ご飯を。
赤福ぜんざいで心は満たされても、カロリーが圧倒的に不足している。
パールロードを外れて車通りの少ない県道をひた走る。
パールロードを走らなければアップダウンから逃れられると思うじゃないですか?逃げられないんだなぁ〜コレが()
10kmほど走ったところで着いたのは的矢。
的矢と言えばそう、三重県の誇るブランド牡蠣・的矢かきの産地でもある。
美味しい旬な的矢かきが頂ける藤矢さんへ。
もうお腹がぺこぺこだ。
ベーシックな牡蠣焼きから、牡蠣のグラタンにバター焼きと魅力的なメニューが並んでいる。
アイさんは牡蠣が苦手だとのことなので海老フライ定食を。つむりさんは定番のカキフライ定食、私は愛知県民だけに牡蠣の味噌焼き定食を。
はい、優勝でございます。
味の濃い赤味噌で汁気が無くなるまで煮込んでも全く負けることの無い、濃厚な牡蠣の風味とぷりぷり感がお口いっぱいに広がります。
幸福指数が爆上げです。
美味しいご飯ですっかり心と身体がお休みモードに突入しかけるけど、まだまだ私はこれから伊勢まで戻らないといけないし、大阪からのお二人も賢島まで向かわなければならない。
身体が地蔵になる前に店を出て、冬の寒さでライドモードに切り替える。
今日一日のライドを通して、ユル過ぎずガチ過ぎずの良い塩梅のスケジューリングが保たれてるのがとても心地がよかった。
ある程度ライドの経験がある人と一緒だととてもやりやすい。
さて、輪行組とはここでお別れ。
お二人との別れが名残惜しいくらい、ホントに楽しいライドでした。感謝!
(まあ名残惜しいと言っても、どうせどこかでまた会うんでしょうけどw)
最後に記念撮影して握手した後、私は近鉄志摩線沿いのR167を北上して鳥羽まで戻る。
(とてもこれからまた1,000mの獲得標高を稼ぐ気にはならなかったw)
無事に宇治山田駅へと戻り、まんぷく食堂に寄るかどうか悩んだけど夜に友人から飲みに誘われていたので断腸の思いで車に戻る。
あとは車で伊勢道を走らせてお家まで。疲れていても自分で運転しなきゃいけないのが車載の辛いところだけど焦らず急がず、ほとんどアクセラのレーダークルーズにお任せ。
いや、ほんと技術の進化ってすごいですね。この機能のお陰で車載ツーリングが感動するくらい楽。
この日は走って食べて飲んで、久しぶりに充実した一日だった。
さて、次はどこへ行こうか。
ライドログ
距離:94.1km
獲得標高:1,009m
平均速度:25.1km/h