【オフ会】春のびわイチオフ2016
言わずと知れた日本最大面積を誇る湖であると同時に、乗鞍やしまなみ海道などと並んでサイクリストの聖地でもある。
そんな琵琶湖を一周する通称「びわイチ」はいつかはやりたいと思っていたが、何と今回はあのつむりさん主催のオフ会という形で達成されることになった!
遡ること3月半ば、ツイッターを眺めていたらつむりさんによるびわイチオフ会、つむビワの募集がかかった。
日時は4/15の金曜日。
金曜日かぁ、まだ金曜日に有給取るのは気が引けるし仕事柄繁忙日なんだよなぁ…。でもダメ元で頼んでみるかぁ…。
僕「4/15有給取りたいんですけど…」
上司「何かあるの?」
僕「まぁ…」
上司「あるんだね?」
僕「そうですね…琵琶湖に行きたいんですけど…」
上司「いいよ、その代わりお土産は近江牛ね」
僕「…!?あざすッッッ(土下座)」
その日の仕事終わったらすぐ参加申請したよね。
過去のつむビワ見てると剛脚揃いっぽいけど、まぁ何とかなるでしょう。趣味にまで「自分なんか…」とか言ってたら自転車なんて楽しめない。走れば何とかなる。
当日、起床0300。睡眠時間は5時間も無かったかな。自転車乗りのイベント当日は睡眠不足になりがち。
でもやっぱり念願のつむビワだからそんなの気にならない。
コーヒーを流し込みながら大垣駅に到着。
野洲駅に着いたのが0640。早すぎたw
気温は13度。寒くね…?
そして何より風が強い。伊吹山と同じ格好で行けるかなと思ったけど、レースする訳じゃないから流石にキツイか。
とりあえずRaphaのジャージの上から7meshのジャケットを着る。このジャケット、前面だけが防風になってるから季節の変わり目には何かと重宝する。
そんなこと思いながら集合地に着いたのが0850。すぐにそれらしき自転車乗りの集団が目に入る。
僕「こんちはー」
??「こんにちは、主催者のつむりです」
僕「ファッ?!よろしくお願いします」
いきなりのつむりさんでワロタw
自己紹介するのだけど、オフ会なんて初めてなものだからツイッターのアカウント名で自己紹介するの何だか恥ずかしい。
ビワイチスタートぉ! pic.twitter.com/ROA1tvnDPL
— 神楽坂つむり (@tsumuri_f5) 2016年4月15日
犬速さん先頭でまとまって走るけど、やっぱりというかとにかく湖方面から強風が吹き付ける。障害物の無い区間は、風圧に身体を預けるくらいの感じで進む。
レース以外での集団走行は久しぶりだから、危ない動きにならないようにだけ心掛ける。風と気温はバッドコンディションだったけど、天気は良い。時折左を向くと、琵琶湖の絶景。あぁ、やっぱ景色いいとこ走ってはいたんだな。ゆっくり眺めて写真撮る余裕は無いけど。
しばしの談笑の後、つむりさんより各自自由スタートを告げられる。
身体を冷やしたくないので、頃合いを見て早めにスタート。つむりさん含む集団でしばらく走った後、せっかくだし先頭集団で走ってみようかと思い、先行にブリッジをかけるべく加速。
確かこのとき前に居たのはMAHさん、まさやんさん、ペラビットさん、そして先頭に犬速さんだったと思う。最終的にはペラビットさん、まさやんさん、犬速さん、自分の4人でしばし逃げる。
琵琶湖にいると思ってたが、ここ日本海かな。 pic.twitter.com/2plXgXGS4q
— MAH@GF東濃 (@MAH0624) 2016年4月15日
相変わらず風は強く、時に琵琶湖の波しぶきが顔にかかる程。なんだここは、日本海か?
速度的には35km/h前後で走ってただろうか。このまま次のCPの湖北水鳥ステーションまで行けるかなーと思ってたけど、にわかに膝周辺の筋肉がピクピクと警告を発する。
え?まだそんなに走ってないよ?早くね?心拍も余裕あるし、乳酸もそんなに溜まってないよ?!身体が温まりきらない内に知らず知らずの内にオーバーペースだったのか、いずれにしろまだ先は長いので無理をするわけにもいかない。50km地点手前で離脱。
やだなぁ、一度攣りかけるとしつこいんだよなぁとか思いつつ、後ろの集団が来るまで脚を休ませようかと思ったけど中々後ろが来ない。マジか、そんなに先行してたのか。
結局、湖北水鳥ステーションまで一人旅になってしまった。先に着いてたまさやんさんに撮られつつ、ピットイン。どうやらここでお昼みたいだ。
ここでは焼き鯖の押し寿司ともち米入りの稲荷寿司を購入。色んなメニューがあってどれも美味しそうだったけど、皆カゴにこれでもかというくらい炭水化物を詰め込んでてワロタ。確かに炭水化物は重要。
そしてここで売ってるメニュー、とにかく米ばっか。写真の手前にあるホットドッグ見たいな奴、パックにたけのこって書いてあったし練り物かなと思ったら、まさかの五平餅。ちょっと持ってみたら重量感半端なかった。
まだ半分も走ってなかったけど、参加者の顔を見渡してみると一様に死んだ顔してたw
でも機材談義とかしながら食べるお昼ごはん楽しい。
米がぎっちぎちに圧縮されてんだよなぁ、美味かったけど
ちなみに写真は全然撮れてない。流石に一眼持ってくのはキツいだろうと思ってコンデジを持っていったけど、それでも全然撮れてない。撮る余裕が無いというか、そもそもまだ自転車に乗りながら写真を撮るというのが身についてない感じ。脳みそがシングルタスクなもんだから辛い。
湖北水鳥ステーションを出ると、ここら辺が恐らく奥琵琶湖と言うのだろう。車通りも少なく、田舎と言った風情の快走路が続く。時に家と家の合間を縫うような道を進んだり、数少ないインナーギア使用ポイントがあったり。
びわイチって同じような道をひたすら行くもんだと思ってたけど、これだけ面積が広いと景色的な緩急もあって、中々どうして飽きさせない。なるほど、こりゃ何度も走りたくなる訳だ。
本日の剛脚さん達。まぁとにかく速かった。侵略ジャージの方が、かの有名な常時アウタートップマンであるところのスクランブルマンさん。この日はFUJIのトランソニックにレーゼロとこれまた超高剛性なアッセンブル。付いていこうという気すら起きませんでした。ハハッ
琵琶湖も折り返し地点を過ぎ、ここから南下する。所々追い風になる区間もあり、前半と比べると(多少は)走りやすくなった。月並みな感想だけど、これが湖なんだなぁ。
途中からクオータ乗りのDainenさんと平坦追い風区間をローテする。バイク構成も体格もいかにもスプリンターって感じで、後ろに着かせて頂いたときは非常に助かった。両者とも脚攣りかけだったみたいだけど、それでも30後半から40km/h前後で、次のCPの風車村まで向かう。が…
平成30年度末まで改装ってやる気あんのかこんちくしょうめぇ。
頼りにしていた休憩ポイントに入れない、よくあると思います💢
後続組を置いて先行するわけにもいかないので、一旦全員揃うまで待つ。その間、話題は凱さんの機材事情に。
凱さん「次のバイク、ヘッドチューブ長が250mmなんですよ」
僕「ハハッ(僕の倍以上あるやんけ…)」
噂には聞いてたけど凱さん自身もそのバイクも、すごく大きかったです…。
つむビワの最中も常に話題の中心には凱さんがいらっしゃってて、ご本人さんとお話はできませんでしたが、走行中でも常に凱さんの周りには人が絶えませんでした(主に風除け的な意味で)
そうこうしている内に後続組も風車村に到着したので、その先にあるローソンを臨時の補給ポイントにすることに。
もうこの頃になると、あまり踏みすぎると攣るのでスピードはそんなに出せない。一方で先頭組は、マックス50km/h前後で高速巡航していた模様。あれ、そんなにスピード出るような下り無かったよね??
どこのローソンか忘れたけど、最後の補給。脱いでたジャケットを再び着るけど、それでも寒い。コーラとブラックサンダーを胃に詰め込む。
バイクラックに掛けていた自転車がいつの間にかアウタートップになっている方がいらっしゃいました。一体誰の仕業ですかねぇ…?
ローソンからゴール地点までの約20kmは再び交通量も増えてくるので、例年はあまりとばさないそう。でも脚も終りかけなのでキツいことには変わりない。
つむりさん含む先頭集団は早々に視界から消えました。ひぇぇ…、僕もうそんなに踏めないよぉ。後ろから抜いていった凱さん含む第二集団に食らいつこうとするけど、筋肉の痙攣がいよいよ止まらない。
これまで何かと一緒に走ることが多かったMAHさんが、しきりにこちらを目配りして引き上げようとしてくださる。おぉ…神よ、でももう私の脚はダメなのです…。
何とか第二集団を視界に入れつつ、遂にスタート地点兼ゴール地点の琵琶湖大橋米プラザに到着。走行距離144.9km、アベレージ30km/hのびわイチでした。あー、疲れた!あんな爆風の中アベレージ30とかwww前週の伊吹山よりよっぽどキツかった。
全員揃ったところで、つむりさんの号令がかかる。
つむりさん「皆さん、こんな風でしたけど琵琶湖のこと嫌いにならないでくださいね(笑)」
これにて、つむビワは無事に終了。一通り挨拶して、野洲駅に向かう。
常に補給していたはずなのに、ものすごく腹が減った。
それもそのはず、vivo smartを見たらこの日一日の消費カロリーがとんでもないことになっていたw兎にも角にも飯だ。
僕は知ってる。とんかつ専門店は大抵ご飯と味噌汁とキャベツが食べ放題だという事を。大変美味しく頂きました。
手早く輪行してさあ後は帰るだけ、という所でまさかの列車の遅れ。どうやら人身事故が起きていたようだ。どうにか名古屋駅には着いたけど、そこから家までの電車は既に終電が過ぎてしまっていた。自走で帰れないこともないけど、とてもじゃないがこれから輪行解除して帰る気にはなれない。
もうとにかく横になりたかったから、名駅前のホテルで一泊することに。こんなことになるなら、大津か彦根辺りで一泊して次の日観光でもすれば良かったなぁ…。
そんな訳で、近年稀に見る濃い1日が終わったのでした。
今思い返しても、あれほどキツかったのに「楽しい!」という印象しかない。それはあんなにも個性的で、気の合う人たちと走れたからだと思う。社会人になってからというもの、何かと気を揉むことが多くて塞ぎ込みがちだったけど、今回のつむビワは色んな意味で良い刺激になった。
やっぱり大勢で自転車に乗るのは楽しい。学生の時とはまた違った自転車の楽しみ方を掴めたような気がした。
兎にも角にも企画してくださったつむりさんと、今回出会った方々、ありがとうございました。
まだまだ未熟者ですが、誘われればどこにでも行きますので、またどこかで一緒に走ってくださると嬉しいです。