おっでーはいつも沼の中

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【買ってみた】Rapha Pro Team Softshell Jacket

遂にRaphaに手を出してしまった。

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Rapha
 
自転車乗りなら一度は袖を通してみたいと思う、イギリスはロンドンのブランドだ。
 
派手だけどちょっとクドいデザインの多いサイクルウェアの中で、一際目を惹くシンプルだが洗練されたデザイン。
 
さらに最強と名高いチームスカイのウェアサプライヤーとあって、そのブランド性もかなりのものだ。
 
そのためかお値段もかなりお高めで、どうしてもブルジョア自転車乗りのアイコン的なイメージも拭えない。
 
「どうせデザインだけのおしゃれブランドじゃないんか〜??」
 
そんな疑念を抱えておきながら、ポチるその手には一切迷いの無かった私の手に届いたRaphaのウェアを使って約1ヶ月。
 
「これは良いものだ…」
 

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という訳で今回購入したのは、Pro Team Softshell Jacket。
 
Raphaによると、このジャケットは春先のクラシックレースなど低気温・悪天候下におけるアップテンポなライドのために、チームスカイの要望を受けて開発されたものらしい。
 
そのため、このジャケットには冷たい雨や風から見を守るプロテクション性能が持たせられている。
 
それだけ聞くと登山ウェアなどでお馴染みのゴアテックスを着れば良くね?ってなりそうなものだが、ゴアテックスじゃダメなんです。
 
理由はデザイン…と言ったら元も子もないので省略するが、どちらも防風・防水性能と透湿性を持たせてある点には変わりはない。
 
つまり雨風はしっかり防いでくれるけど汗は逃がしてくれるから蒸れないよ、ってこと。
 
これはすごく重要。いくら外からの寒さを防いでくれても自転車に乗ってればどんなに寒くても汗をかくし、それで汗冷えしたのでは意味がない。
 
でもゴアテックスのウェアは基本的にジャンパーのような固めの素材でできているため、身体にフィットしづらいのである。
 
これだと風でウェアがバタついてしまい、結構な空気抵抗になるのである。
 
レッグウォーマー、ウィンターグローブにシューズカバーと冬はたたでさえ着るものが増えるというのに、風でバタつくようなウェアは空気抵抗の観点からも見た目の観点からも着たくない。

 

 
そんなワガママを叶えてくれるのが、今回購入したPro Team Softshell Jacketである。
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まず触ってみると分かるのが、生地のしなやかさ。
 
本当にこんな薄くてしなやかな生地が雨風をしっかり防いでくれるのか?と心配になる程だが、気温10度を切る山の下りでもしっかり冷気をシャットダウンしてくれた。
 
まぁ見ての通り薄いから保温性は無いけど、下にモンベルのメリノウールなど冬用のアンダーウェアを着れば問題無い。
 
多分このジャケット自体、保温性はアンダーウェアに担わせることを前提につくられているんだと思う。
 
実際その方が合理的だと思うし、走ってる分には寒くない。ちょっと暑くなってきたら胸のジッパーとか袖口に付いてるジッパーを適宜解放してあげれば良い。
 
そして何よりフィット感の良さ。これが一番の魅力であり、このジャケットを買った一番の理由である。
 
Raphaのラインナップで、Pro Teamと名がつくモデルはプロがレースで使うことを前提にタイトなフィッティングになっている。
 
個人的にはダボダボのウェアを着て自転車に乗ることは罪だと思ってるので、身体にフィットするウェアは最低限の条件なのだが、冬用のウェアでこれを満たしてくれるものはそんなに多くない。
 
レースだろうがツーリングだろうが、抵抗が少ない・ロスが少ないと言うのはそれだけで正義。
 
走っていてもウェアがばたつくことは無いし、気温一桁台前半でも走っている分には暑すぎず寒すぎずといった印象。(モンベル・メリノウールアンダーウェア使用時)
 
ただし自転車から降りると寒い。だから自転車から降りて行動することも多いツーリングには不向きだと思う。でも気温や天候に応じて組み合わせるインナーを変えることで様々なコンディションに対応できるという点では、アウタージャケットとしては理想的な性能だと思う。
 

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また袖口にジッパーがついてるのでウェア内の温度が調節しやすかったり、汚れやすい腰のポケットにラミネート補強がされているなど細かいところまで気を配った作りの良さはさすがRaphaといったところ。
 
性能ももちろん良いんだけど、やっぱり結局はこういう作りの良さだったり所有欲を満たしてくれるところが一番だよねーって。
 
自分みたいに資金に限りのあるホビーライダーにとって、どこにお金をかけるべきか。それは自転車乗りの永遠の課題とも言えるわけだけど、自転車機材よりもウェアにお金をかけるのが一番費用対効果が高いと思う。
 
だってどんな自転車に乗ろうとも結局それを動かすのはエンジンたる自分の身体だし、そのエンジンが気持ちよく動いてくれるために良きウェアは必須。性能的な意味でも、精神的な意味でも。
 
それを再確認させてくれたRapha。
 

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次は夏用のウェアだな(ポチー)