おっでーはいつも沼の中

自転車とか自転車とか自転車とか。主な活動圏は愛知県とその周辺。たまに全国津々浦々。

【レース】乗鞍スカイラインヒルクライム2016

乗鞍岳

自転車乗りなら、名前を聞くだけで目を輝かせずにはいられない。

正真正銘、自転車で登れる山では日本最高峰の山である。

その標高、2,702m。まさに天空の聖地だ。

今回のレースは、その乗鞍を舞台にしたヒルクライム

ちなみに乗鞍を登るヒルクライムとしては、長野県松本市の乗鞍エコーラインを登る「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」が有名だ。大会の規模も人数もこっちの方が多い。

対して、今回参加した乗鞍スカイラインヒルクライムは、岐阜県高山市から乗鞍スカイラインを登る。

全日本マウンテンサイクリングin乗鞍に対して俗に「裏乗鞍」と呼ばれることが多いが、裏乗鞍の方が平均斜度が高く、コースプロフィール的にもキツイ。

ちなみに私は2年前にもこの大会に参加したことがある。ゴール直後に暴風雨に見舞われ、結局自転車だけ山頂に残してバスで下山した思い出があるw

また裏乗鞍以外でも、乗鞍スカイラインはもう何度も登っている。クライム中にゲリラ豪雨に見舞われて命からがら緊急下山したり、金沢からシートゥーサミットでアタックしたり、ツイッターのフォロワーさんと楽しく登ったり。

とにかく、乗鞍には一言では語り尽くせない絶景と思い出が詰まっている。

さて、裏乗鞍である。今年は同時開催されなかったようだが、実業団のレースも同時開催されていたこともあり、雰囲気としては競技色が強い。

レース前日の土曜日に受付した後に、麓の宿で一泊して次の日のレースに臨む。


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当日。乗鞍は基本的に雨さえ降らなきゃラッキーくらいのスタンスだったが、当日は見事に快晴。

会場を見回すと、富士ヒルではよく見かけただらしない体型の自転車乗りがほぼいない。みんな普通に走れそうな人ばかりだ。

あと岐南工業高校と朝日大学の選手がめっちゃおる。もともと大会としての規模はそこまで大きくないだけに、余計目立つ。


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スタート直前。目の前のバイクがスパルタクスペイントのマドンでカッコいいなーとか思ってたけど、後にフォロワーさんだったことが判明w

世間は狭い。

そして8:26。私のカテゴリーがスタート。数百メートルのパレードランの後、本スタートの合図。

乗鞍スカイラインのコースプロフィールは大体身体が分かってる。

まずスタートから平湯峠までの区間。斜度は10%前後を行ったり来たりして、序盤から中々のボディーブローをかましてくる。

さすがにこの区間から飛ばしてもしょうがないので抑えめに…と思ったけどペダリングに全然力が入らない。ギアが足りないとかじゃなく、身体がガス欠な感覚。

朝食を普段あまり食べないパン食にしたのがまずかったのか?いずれにしろ力が入らないもんだから嫌が応にも心拍も脚も一杯になる。

平湯峠を過ぎると、わずかばかり斜度は緩むが依然として身体がキツイ。回すことも踏むことも満足にできない。う〜む…。

夫婦松を過ぎると、一旦斜度は落ち着く。唯一の下り区間も現れるので、タイムを稼ぐならこの区間だろう。

この辺りから、やっと力が戻ってきた。ちょうど中間地点あたりなので、梅丹を注入する。が、前半のスローペースが響いてタイムは狙えなさそう…。

森林限界を越えると、再び斜度がキツくなる。この辺りから景色が開け、晴天とあって眼下には絶景が広がる。レース中だけど、やはりいい景色だ。

ギアはほぼインナーローで固定。リアに28を入れててこの体たらく。。。辛い。

ハイマツ地帯の平坦区間でアウターに入れ、最後の悪あがき。しばらく他の選手の後ろに入って発射台になってもらい、ゴール前の上り区間でもがいてフィニッシュ。

タイムは1時間22分。2年前に出たときより8分近く落ちとるやんけ…。

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まぁまずは朝飯がダメだったかね。試しにパン食にしてみたけど、やっぱり自分には合わないらしい。まるで力が出なかった。日本人はおとなしく米を食っとけってことですね。

あとは長丁場の登りに慣れないとダメね。愛知県で20km近く登れる山は無いにしても、普段は練習を雨沢とかでサクッと済ませることが多いからじっくり乗って練習する時間も作らないと。

あとはいい加減インナーを36にしなきゃ←


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来年は1時間10分を目標に頑張りましょう。

GIRO ZEROⅡグローブ

自転車を始めたときから、これだけは譲れないという持論がある。

それは、自転車のグローブにパッドは要らないということだ。

私がグローブに求める性能はただひとつ。汗や雨で手が濡れても、しっかりハンドルが握れること。


自転車に乗り始めてまだ間もない頃、最初に買ったのはシマノの安いパッド付きグローブだった。それを着けて走ってみたら、最終的にはブレーキをかけるのすら億劫になるくらい手が疲れた。

人それぞれ好みはあるだろうが、私はパッドがあることによる振動吸収性より、より素手に近い感覚でストレスフリーなパット無しグローブの方が好みである。

グローブを着けることによってハンドルを握る感覚が大幅に変わるのが、どうしても頂けない。

というか、そもそもグローブに振動吸収性を持たせること自体がナンセンスだ。そんなもん、カーボンハンドルに交換してバーテープ巻けば充分じゃないかとさえ思う。


そんな私が理想とするグローブが、こちら

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GIRO ZEROⅡグローブ

実は、GIROのパッド無しグローブは数年前にも使った事がある。たまたまスポーツデポで売ってたものを試着したら、一発で気に入って即買いしてしまった。

それはそれはとても気に入ってたのだけど、当時住んでた寮の共用洗濯機で洗濯してたら、他の人の洗濯物に紛れたのか片方が行方不明になってしまった。

それから色んな店を探したのだけど、意外にもGIROのグローブって売ってないところが多いのよね。

ところがつい最近、Circlesのサマーセールで見かけたのでチャンスとばかりに即買い。店員さんもお気に入りだと言ってたし、ネットでも愛用者多いからもっと売ってほしいもんだ。

さて、このGIROのグローブの何が良いってとにかく手に馴染むこと。手の平に当たる部分にはしなやかなレザーが使われており、どんな握り方をしてもしっかり手にフィットしてくれるのだ。

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ちなみにGIROの前は、こちらOGKのパッド無しグローブを使用していた。

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こいつはコスパが良い。ZEROⅡは5000円くらいだが、こいつは3000円程。日本製だからか、値段の割には作りもしっかりしてる。

でもやっぱり使用感としてはZEROⅡかしらね。レザー製だと洗うときに気を使うけど、この使用感の為なら仕方ない。

自転車に乗ってて身体に接する数少ない部分だからこそ、こういう部分には自分が納得のいくしっかりとしたモノを使いたいですね。

【レース】Mt.富士ヒルクライム

さて、6月はMt.富士ヒルクライムへと参戦してきた。

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富士山五合目へと至る舗装路は富士スバルライン、アザミライン、スカイラインの3つがあり、それぞれの道路で大会が開かれている。

今回は3つの大会で最も人気を誇る、富士吉田市から始まり富士スバルラインを登るMt.富士ヒルクライムへと参加した。

距離は24kmと長めながら、最大斜度は7.8%と登りやすい。アザミラインなんか最大斜度は30%だからね()

大会前日は完全に移動日。傾斜が緩いことからホイールをボーラにしようかとも悩んだけど、天候が怪しいのとヒルクライムの集団下山でカーボンクリンチャーを使うのは躊躇われるからc24をチョイス。

高速を飛ばし、一路山梨県へ。受付会場は富士北麓公園だったけど駐車禁止なので近くの駐車上で車を停め、そこからバスで会場に向かう。

受付会場はちょっとしたプチサイクルモードみたいな感じになってた。今まで参加した大会の中では1番充実してたかしらね。トークショーの観覧席に目を向けたら、観客に混じって今中大介さんと右京さんが喋っててワロタw


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発表されたばかりの、新城幸也仕様リアクト。限定モデルじゃなくても、リアクトは普通に欲しい。レースだけを考えるなら良い相棒になると思う。


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受付を済ませたあと山中湖へ向かい、そこで自転車を降ろす。さすがに大会前日にノーライドは罪悪感なので、山中湖を一周。

小一時間くらい走れるだろーと思ってたら、山中湖って一周13kmくらいしかないのね。30分もかからなかったよ。

さすがに物足りないなとは思ったけど、割と車も多いしここから別の場所に走りに行く気も湧かなかったから車に戻ることにした。

停めていた車のところまで戻り、自転車から降りると後ろから見覚えのあるバイクが。

はい、フォロワーのMAHさんでしたw

富士ヒルに出るのは知ってたけど、まさか山中湖で会うとはね。つむビワ以来何だかんだ月一でお会いしてる気がする。

今回彼はGTTゆるぽた〜ずの方々と出る模様。ゆるぽた〜ずとか言いつつ先の春鈴鹿では2位に入ってるあたり、自転車乗りは信用なりませんねw

きっと富士ヒルでも好成績を出すことでしょう。

お互いの健闘を祈りつつ、山中湖を後にして宿に向かう。

ゴニョゴニョして翌日。


3時に起床し、ホテルから30分ほど移動して会場へ。駐車場が砂利で地味に不便だったよ。

山頂への荷物を預けるリミットが6:10なのに、レースのスタートが8時なのはちょっと面倒くさいなとは思ったけど人数が人数だから仕方ないね。さすがに2時間も待つのは暇なので、ヒルクライムなのにスマホだけポケットに入れて参戦することにw

そしてスタートまで周辺を走って軽くアップ。ツイッターを眺めていると、待機中にチューブを破裂させた悲しい人がいたり。

ちなみにこの大会、エントリー時の自己申告タイムでカテゴリー分けされ、それによってスタート時間が異なる。後で知ったことだが、タイムを目指すなら自分の実力よりも早いタイムで申告した方がいい。

というのも、これだけ人数が多いとレース中渋滞がしょっちゅう起きる。あまり遅いカテゴリーで走ると、上からどんどん落ちてくる自転車を避けるゲームになりかねない。

しかも富士スバルラインはそこまで斜度がキツくないため、比較的集団で走るメリットも大きくなる。つまり、この大会でタイムを狙うなら渋滞に巻き込まれず、できるだけ集団で走る必要があるのだ。


レースの内容よりこうした反省点を先に書いたということは、それだけ重要な要素だったということだ。

事前のリサーチ不足と言えばそれまでだが、結局レース中は終始一人旅になってしまった。レース中後ろから抜かれる事が無かったことから、速い人はみんな先にスタートしていたんだろう。

結局タイムはシルバーリングに僅かに届かず、1:15:48だった。富士スバルラインを登るのは初めてだったけど、もう少し良いタイムが出せたはずだ。


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まぁとにもかくにもお疲れ様って感じで。

でも大会としてはとても楽しめたかしらね。日本最大級のヒルクライムだけあって運営もしっかりしてたし、レース以外にも楽しめる要素が多かった。

そして何より、改めて実感した富士山の素晴らしさ。アルプスとは違った、独立峰としての威厳さえ感じられる美しさ。ここを登るってだけでもテンション上がったよ。

とりあえずまた来年も出たいな。今度はシルバーリングを余裕のよっちゃんでゲットするぞ。

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【インプレ】Campagnolo BORA ONE 50 クリンチャー

今までの私のホイール遍歴としては、シマノR500→MAVIC コスミックエリート→wh-9000 c24とそんなに多くはない。

1番使用期間が長いのは大学時代に購入したc24。かれこれ3年くらい、ツーリングに通学にレースと使い倒しただろうか。

c24はいいホイールだと思う。コスパいいし、ハブもよく回るし、軽いし、何より懐が深い。生き残るために無人島に1つホイールを持ってけって言われたら、このホイールを選ぶ。

山岳コースにおける性能は言わずもがな。平坦はどうかと言うと、悪くはない。空力とハブの良さで、24mmハイトのホイールの中では平坦巡航は良いほうだと思う。少なくとも前に使ってた30mmハイトにエアロスポークのMAVICよりは確実に良い。

とまぁいきなりc24のインプレみたいになってしまったが、逆に言えばそれだけ良いホイールだと言うことだ。


ただc24に抱く不満は2つあった。

1つは、中速域〜高速域からの加速性能。集団走行中の速度の上げ下げやアタックをかけるときなど、もう一段さらに速度を上げるときになるともっと剛性が欲しいなと思うときが多々あった。

薄いアルミリムにカーボンを貼るという構造のこのホイールに、そこまでの剛性を求めるなんて酷だとは思うけどね。

そしてもう1つ、性能には関係ないけど非常に大事なこと。それは見た目の地味さ。

もうね。これは致命的だ。遊び心なんて微塵も感じられない。

自転車に乗ることで生計を立てていて、とにかく性能の良いホイールが欲しいと言うならまだしも、世の中の大多数の自転車乗りは趣味で自転車乗ってる。

機材との相性もあるだろうが、情報が溢れるこの時代、性能の良し悪しはある程度は使わなくても分かる。同じ性能の良い機材で、尚且つ趣味に身銭を切ってまで金を出すならカッコイイほうが良いに決まってる。

というわけで社会人になった時からずっと目をつけていたのが、今回お迎えしたこちらのホイール。

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はい、Campagnolo BORA ONE 50クリンチャーです。

チューブラーではないところがミソ。確かに軽さとか乗り心地とか、性能で言えばチューブラーに軍配があがることは確かなんだろう。

でも、やっぱり敷居が高い。

自転車の走行性能の大半を決定づける足回りは、やっぱり馴染み深いクリンチャーにしておきたい。でもやっぱりカーボンホイールには憧れる。そうした自転車乗りのパラドクスに、カーボンクリンチャーの需要はあるのだろう。

もちろん、気軽に色んなタイヤを試せるのも大きい。事実、ボーラには最初ワイドリムに合わせて25cのあるメーカーのタイヤを嵌めていた。

しかし、これがまぁ走りが重くてたまらなかった。初めはホイールそのものがダメなのか?と思うくらいだったが、23cに戻したらこれが調子良かった。チューブラーだとこう気軽にはいかない。普段クリンチャータイヤを履いてると気付かないが、足回りの選択肢が多いのはそれだけで武器だ。

だけど、自転車のホイールにおいてカーボンクリンチャーはまだ発展途上の領域だ。

チューブラーと違って、カーボンクリンチャーのリムはブレーキ時の摩擦熱に加えて、タイヤ内のチューブからの圧力にも耐える必要がある。

それだけの耐久性をカーボンリムに持たせるとなると、どうしてもチューブラーと比べて割高になる上にホイールも重くなってしまう。

今でこそカーボンクリンチャーの選択肢もだいぶ増えてきたが、それでも価格的に本来は勝てなきゃいけないはずのハイエンドアルミホイールに勝るものは、まだまだ少ない。

というわけで、c24に次ぐニューホイールに求めたのは「信頼に足る、実用的な重量のカーボンクリンチャー」であった。

他に挙がった候補としては、レーゼロカーボンやレイノルズあたり。特にレーゼロカーボンとは最後まで迷ったけど、c24というホイールがある以上、ここは潔くディープリムでいこうじゃないかと理由でボーラクリンチャーに。


というわけで、ボーラをインストールしてみた。
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はい、カッコイイ。

もうこの御姿を拝めただけで、このホイールにした甲斐があるというもの。バイクの次元が1つ上がる勢い。

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レーゼロカーボンが良かったかなーとか、そういった雑念が一気に吹き飛んだ。とにかく美しい。ただひたすらに美しい。さすがボーラ、クリンチャーになっても変わらぬ圧倒的な存在感。


さて、肝心のボーラクリンチャーのインプレ。

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一貫して実感するのは、とにかくリムがしっかりしてるなということ。

以前、友人の中華カーボンクリンチャーを使ったことがあるのだけどその時は「カーボンホイールなんて使えたもんじゃないな」と思った。

当たり前だが、ボーラクリンチャーはあのCampagnoloが自信を持って世に送り出したカーボンクリンチャー。タイヤを着ける際にも不安が無いし、ブレーキレバーを握っても全く不安が無い。

そしてとにかく加速がキレッキレ。強靭なリムが、この剛性を出してるんだろうなって言うのがよく分かる。踏んだ力を逃さない。

c24ではこれ以上トルクでは押し切れないなってなってたラインが、だいぶ底上げされた感じ。

事実、ボーラを履いて大多賀峠を登ったら、何と流し気味に走ったにも関わらず自己記録を1分近く更新してた。c24ではどんだけ力が逃げていたんだろうかと、思わずにはいられなかった。

ちなみにボーラクリンチャー50の重量は1,485g。50mmハイトのカーボンクリンチャーとして軽い方ではあるが、恐らくリム重量単体で見れば重量級の部類に入るのではないかと思う。でもそれを補って余りある剛性。

ブレーキ性能は非常にコントローラブル。絶対的な制動力はアルミリムの方が上だが、スピードの調節はボーラの方がしやすい。

用途としては、レースやファストライドがピッタリかしらね。ゆるゆる走るようなホイールではない。

でもねぇ、そんな御託はどうでも良くなるくらいカッコイイ。モチベーションアガる。それだけの魅力がこのホイールにはある。

ボーラは、いいぞ。

福島ツーリング 〜極楽浄土を目指して〜

GWだ!

 
わざわざ人が多いところに行くのは嫌なので、今回は福島へ行ってきた。
 
何で福島?その最大の理由は、磐梯吾妻スカイラインを走りたかったからです。
 
何でも頂上付近の浄土平では、火山活動がもたらす荒涼とした景色を堪能できるらしい。山岳観光道路が何よりもツーリングコースとして大好物な私としては行かないわけにはいかない!
 
ということでやってきたGW初日。
 
家の最寄り駅から輪行しようとエンドに金具を取り付ける際に、クイックのたけのこスプリングが風に飛ばされて紛失。。。
 
初っ端からついてねーなーと思ったけど、どうやらたけのこスプリングがなくてもホイールの着脱が多少面倒になるくらいで、走行に支障は無いらしい。
 
トラブルから一転、思いがけず豆知識をゲットしたよ。やったね。
 
そして10時前に名古屋駅に着いてから、郡山駅までの新幹線の切符をゲット。現地の天気がどうなるかよく分からなかったので、結局新幹線は当日購入になったけど、難なく12時発の便を確保できた。
 
GWでも時間帯をずらせば新幹線乗れるんだね。
 
そして新幹線に乗る前に名古屋の駅地下で昼飯を食べ終えた後に、サイクリング部の先輩と偶然の再会!どうやらGWを利用して金沢に遊びに行く模様。思わぬ出会いに旅が始まる前からテンションあがった。
 
ところで今回の旅の予定は1泊2日。1日目は完全に郡山までの移動日として割り切ることにして、自転車でのツーリングは2日目にまわすことにした。
 
というのも、今年のGWの天候は不安定で、磐梯吾妻スカイラインの天気予報が1日目は吹雪という予報が出ていた()
 
次の日ならまだ登れる可能性があったため、こういうプランニングにしたわけだ。
 

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新幹線で名古屋駅から福島県郡山駅まで約3時間。やっぱり新幹線は快適だし早い。輪行のしやすさとか手続きの簡単さを考えると、自転車旅では新幹線がやっぱりベストね。あとはネット予約が簡単になると良いのだけど。
 

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東北新幹線は各車両の前後に自転車置くのに最適な荷物置き場があって便利だった。
 


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郡山駅着いたら何かゆるキャラが出迎えてくれた。
 

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駅周辺は中々に栄えてる模様。駅のすぐ近くのアパホテルで予約を取ったので、輪行自転車を担いだままチェックイン。
 
自転車を部屋に置いて身軽になったところで、お土産探しと晩飯も兼ねて街へと繰り出す。
 
自転車旅後にお土産を買うのは面倒くさいので、始まる前に買っておくとけっこう捗るのでオススメ。
 
お土産を発送したら、夜の街へと繰り出す。私、旅先の居酒屋をまわるのが大好きなんです。
 

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一軒目はこまちさん。美味しい蕎麦を頂きつつお酒も飲めるらしい。ドリンク二杯、つまみ2品、蕎麦がセットで2600円のコースがあったのでそれを注文。
 

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Tempura
 

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馬刺し。会津の名産らしく、熊本・長野と並んで馬肉の3大名産地らしい。臭みは全くと言っていいほど無く、またお酒が進む。
 

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締めはそば。ちゅるちゅるしててとにかく喉越しが最高だった。
 

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2軒目に移る(店の名前は忘れた)
 
刺し身盛り合わせ。1口入れただけで新鮮と分かる。
 

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伊達鶏のたたき。柚子胡椒と辛子味噌との組み合わせが抜群に美味い!
 
さて、明日はきちんと自転車に乗るのであまり飲みすぎると差し支える。ということで2軒目で切り上げてホテルに戻る。
 
ホテルに戻り、磐梯吾妻スカイラインの天気を確認すると昼から晴れる模様。
 
まぁ山の天気予報を当てにするほどバカじゃないけど、いけるだけ行ってみるとしよう。
 
( ˘ω˘)スヤァ
 
( ゚д゚)ハッ!
起床、0630。まずツイッター磐梯吾妻スカイラインの情報を確認してみる。

クッソwwwwwww

ノーマルタイヤ走行できませんてwwwwww

明日から5月やぞwwwww

はーあ…

まぁ、しょうがない。行けるだけ行ってみて、それでもダメなら猪苗代湖畔でのまたーりツーリングにでも切り替えよう。

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天気は快晴。自転車の輪行を解除して、余計な荷物を郡山駅のロッカーに突っ込む。今回は郡山駅スタート郡山駅ゴールの拠点型ツーリングなので、こういうことも可能なんだなぁ。身軽に走れるのは正義だ。

 

朝飯を確保する為にまずはコンビニに向かうが、風が強い。つむビワの時ほどではないが気温も低いのでレッグウォーマーも装備する。

 

朝飯を確保した後は、国道49号線で猪苗代方面に向かう。

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途中から北に逸れて県道24号線へと入り、母成峠を越える母成グリーンラインへと進む。向かい風に加えて、ここから標高約900メートル近くまで登るためなかなかスピードが上がらない。奥にみえる雪被ってるのが恐らく安達太良山

 

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これといった激坂はなく、5〜6%くらいの坂がゆるゆる続く感じ。

 

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 後で知ったけどこの母成峠、戊辰戦争旧幕府軍と新政府軍の戦いがあった場所らしい。この道は特にハイライトはなかったなぁと思ってたけど、そんな背景があったとは。

 

峠を下ると、中丿沢温泉という本当に小さな温泉街 に入る。そろそろ補給もしたいところだったので、なにか売店がないかと探すとこんなものを発見。

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ほう、笹だんごとな。補給食にぴったりじゃないか。中に入って店員さんに尋ねたところ、どうやら笹団子はバラでは売ってないらしく、6個で1セットなんだとか。

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さすがの6個もお餅は食えないなーとは思ったけど、この先磐梯吾妻スカイラインまでは補給スポットも無いとのことなので6個入りの笹団子を購入。1〜2個食べてあとはポケットに突っ込む。走ってる最中、常にほのかな笹のかほりがw

 

団子屋のおっちゃん「どこ行くん?」

僕「磐梯吾妻スカイラインです」

おっちゃん「あそこ今凄い寒いけど大丈夫かw]

僕「雪降ってますもんね、今の時期に雪はやっぱり珍しいですか?」

おっちゃん「そうだねー、中々ないねぇ。」

 

団子屋を出ると、すぐに分かれ道が。

一方は磐梯吾妻スカイラインへと続く登り道、もう一方は猪苗代湖方面へと続く下り道。

さて、どっちへ行ったものか。スカイライン方面の電光掲示板には「チェーン装着」との表示。

常識的にも考えなくても、たった23mmの幅しかないロードバイクのタイヤで走れる訳がない。例え登れたとしても、下りがどう考えても危ない。


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はい、気が付いたらのぼってましたw

自転車乗りは標高が上がれば上がるほど、知能が急激に低下する生き物なんです。はい。

登れるところまで登ってみて、ダメなら引き返す。せっかく福島くんだりまで来たんだから、可能性をゼロにはしたくない。


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登り始めたら、意外にも路面状況は良い。

これは、行けるんじゃないか?


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この看板を過ぎたところに、ゲートと警備員が待機していた。

僕「この先って行けないですか?」

警備員「行ってもいいけど、路面凍ってるし浄土平から向こうには下れないよ?」

僕「構いません」←

警備員「せいぜい気を付けて行きなさいな(呆れ)」

 

意外にもすんなりと通してもらえた。若干呆れ気味というか、「どうせ言っても聞かないんでしょ?」って顔されたけどw


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標高もぐんぐんと上がり、自転車を突き刺せるほどの雪も登場しはじめる。

うんうん、テンションあがるよ!

チェーン必須となっていたけど、路面はほぼドライ。タイヤがしっかり地面に食いついてるのが分かるくらい

何だ、全然登れるじゃないか。やっぱり自分の脚で確かめないと分からないもんだね。来て正解だった。


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そしてこの磐梯吾妻スカイライン、ご丁寧にも道路上に現在地の標高を逐次表示してくれるのがニクい。グランツールを走ってるみたいだ。

そしてスカイラインの頂点を過ぎ、少し下ると…


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景色が急に開けた先に、荒涼とした景色が広がる。ここが磐梯吾妻スカイラインのハイライト、浄土平である。

噴煙が吹き上げてることから分かるように、ここ一帯は火山活動によって形成された湿原地帯である。

長い年月をかけて水を通しにくい火山灰層が形成された結果、荒涼とした景観とは裏腹に意外にも生命豊かな環境らしい。

そんな景色を吾妻山を信仰する修験僧は極楽浄土になぞらえ、この地を浄土平と名付けたとかなんとか。


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確かにこのダイナミックな景色、絶景を求めて遠路遥々やってきた一自転車乗りにとってはまさに浄土。

路面凍結で登れない確率の方が高い状況の中、ここまで登ってきたのだからその喜びもまた一入である。


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ただ1つ残念なのが、磐梯吾妻スカイライン福島市側に行けなかったこと。というのも、工事の関係で現在福島市側の道路は一方通行になっている。

つまり磐梯吾妻スカイラインをコンプリートしたいなら、福島市からスタートする必要がある。これから磐梯吾妻スカイラインを登ろうとするなら、是非とも忘れないで欲しい。郡山から登ると、また同じ道を引き返すことになるよ!

 

さて、丁度昼時なのでレストハウスで昼食。


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これもまた福島の名物らしいソースカツ丼。山の上なのにこんなしっかりとした飯が食えるとは。


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おいひい…!

 

さて、浄土平のこの日の気温は1度()

車やバイクはそこそこ居るものの、さすがにこんな日にここまで自転車で来るのは自分だけだろうと思ってたら明らかに自転車乗りな格好の人がレストハウスにチラホラ。

まったく、こんな日にこんなとこまで。自転車乗りという人種はどうかしてるぜ←

 

そして山に登ったということは、当然山を下らなければならない。気温1度の中を下るということは、体感温度はマイナスに突入するだろう。

というわけで、下りに備えてモンベル・ジオライン+同メリノウール+Rapha夏用ジャージ+7mesh前面防風ジャケット+ウィンドブレーカーと完全防護体制で望む。

これだけ着込んだだけあって下りで寒い思いをすることはなかったけど、よくよく考えれば5月にこれだけ着込まなきゃならないとは。山を舐めてはならない。

 

さて、磐梯吾妻スカイラインを登頂したので今回の旅はほぼ終えたようなものだろうか。

とりあえず猪苗代湖畔まで下ってきたものの、天気も下り坂になってきて景色もあまり良さげじゃない。

そう思ってたところ、グッドタイミングで駅が現れる。輪行袋は持ってきてるのでこのまま郡山駅までエスケープできる。

次の電車は45分後。今から輪講して郡山駅までは述べ2時間かからないくらいで着くかしら。

もう満足しちゃったこともあり、若干輪行に傾きかけたが、ふと風向きを確認すると追い風だ。

そう、行きは強烈な向かい風だったのが帰りは見事に追い風となったのだ。郡山駅までの距離は約30km。

あれ、これ自走した方が早いんじゃね?

そうと決まれば、行動は早いほうがいい。郡山駅まで自走することに。

走り出してみると、「こんなことあるの?」ってくらい見事なまでに追い風。若干下り基調なのもあり、巡航時は35km/hを下回ることは無かっただろうか。

猪苗代湖に目に暮れることもなく、郡山駅までひたすらペダルを回す。

詳しい速度はよく分からないけど、ラスト30kmくらいはアベレージ35km/h前後くらいはでてそう。

ツーリングのはずが、いつの間にか脚を残すことも考えず高速巡航してる。あると思います。

結局1時間強で郡山駅に着いた。

駅で、途中追い抜いたチャリダーと再会。愛知から磐梯吾妻スカイライン登るために来たと話したら「いやいやwww」と言われた。大丈夫、僕もそう思います。

めちゃくちゃ腹減ったので、新幹線に乗る前に腹ごしらえ。


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ローストビーフ丼では飽き足らず、喜多方ラーメンも。美味かった美味かった。

 

あとは新幹線で家まで帰るだけの簡単なお仕事。19時前に福島を出て、日が変わる前には家に着いたかしらね。いやー、便利な時代だ。

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丁度郡山で買ったお土産が届いていたので。こうして旅先で買った地酒を手に旅の余韻に浸るの、最高なんですよなぁ。

 

さて、次はどこにお酒を買いに行こうか(違う)

【オフ会】春のびわイチオフ2016


「琵琶湖」

言わずと知れた日本最大面積を誇る湖であると同時に、乗鞍やしまなみ海道などと並んでサイクリストの聖地でもある。

そんな琵琶湖を一周する通称「びわイチ」はいつかはやりたいと思っていたが、何と今回はあのつむりさん主催のオフ会という形で達成されることになった!

遡ること3月半ば、ツイッターを眺めていたらつむりさんによるびわイチオフ会、つむビワの募集がかかった。

日時は4/15の金曜日。

金曜日かぁ、まだ金曜日に有給取るのは気が引けるし仕事柄繁忙日なんだよなぁ…。でもダメ元で頼んでみるかぁ…。

僕「4/15有給取りたいんですけど…」
上司「何かあるの?」
僕「まぁ…」
上司「あるんだね?」
僕「そうですね…琵琶湖に行きたいんですけど…」
上司「いいよ、その代わりお土産は近江牛ね」
僕「…!?あざすッッッ(土下座)」

その日の仕事終わったらすぐ参加申請したよね。

過去のつむビワ見てると剛脚揃いっぽいけど、まぁ何とかなるでしょう。趣味にまで「自分なんか…」とか言ってたら自転車なんて楽しめない。走れば何とかなる。


そんなこんなでつむビワ前日。当日は大垣まで親父殿に車で送ってもらい、大垣駅からの始発で野洲駅まで向かう。予め自転車を輪行モードにし、荷物も準備して就寝。

当日、起床0300。睡眠時間は5時間も無かったかな。自転車乗りのイベント当日は睡眠不足になりがち。

でもやっぱり念願のつむビワだからそんなの気にならない。

コーヒーを流し込みながら大垣駅に到着。

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大垣から米原まで快速、米原で乗り換えて野洲まで向かう。米原からは通勤の客が多くなってくる。そういや今日は平日だったか、社畜さんチームお疲れ様です。

野洲駅に着いたのが0640。早すぎたw

とりあえず輪行解除して、吉野家で朝食をかきこんだ後に着替えて荷物を駅のコインロッカーにぶち込む。

気温は13度。寒くね…?

そして何より風が強い。伊吹山と同じ格好で行けるかなと思ったけど、レースする訳じゃないから流石にキツイか。

とりあえずRaphaのジャージの上から7meshのジャケットを着る。このジャケット、前面だけが防風になってるから季節の変わり目には何かと重宝する。

野洲駅から集合地の琵琶湖大橋米プラザまでの距離は約10km。地味に距離あるなオイ。アップには丁度良いかなと思って走り出すと、天気は快晴だけど強烈な風。今日は大変な1日になりそうだ…。

そんなこと思いながら集合地に着いたのが0850。すぐにそれらしき自転車乗りの集団が目に入る。

僕「こんちはー」
??「こんにちは、主催者のつむりです」
僕「ファッ?!よろしくお願いします」

いきなりのつむりさんでワロタw

自己紹介するのだけど、オフ会なんて初めてなものだからツイッターのアカウント名で自己紹介するの何だか恥ずかしい。

手短にミーティングだけして、4班に分かれる。とりあえず20kmほど北上したファミリーマート近江八幡白王町店まで向かう。

犬速さん先頭でまとまって走るけど、やっぱりというかとにかく湖方面から強風が吹き付ける。障害物の無い区間は、風圧に身体を預けるくらいの感じで進む。

レース以外での集団走行は久しぶりだから、危ない動きにならないようにだけ心掛ける。風と気温はバッドコンディションだったけど、天気は良い。時折左を向くと、琵琶湖の絶景。あぁ、やっぱ景色いいとこ走ってはいたんだな。ゆっくり眺めて写真撮る余裕は無いけど。

終始犬速さん先頭のまま、最初のCPのファミマに到着。ここでブラックサンダーまるごとバナナを補給。そんなに消耗してはいないけど先も長いし、こまめに補給。

しばしの談笑の後、つむりさんより各自自由スタートを告げられる。

身体を冷やしたくないので、頃合いを見て早めにスタート。つむりさん含む集団でしばらく走った後、せっかくだし先頭集団で走ってみようかと思い、先行にブリッジをかけるべく加速。

確かこのとき前に居たのはMAHさん、まさやんさん、ペラビットさん、そして先頭に犬速さんだったと思う。最終的にはペラビットさん、まさやんさん、犬速さん、自分の4人でしばし逃げる。

相変わらず風は強く、時に琵琶湖の波しぶきが顔にかかる程。なんだここは、日本海か?

速度的には35km/h前後で走ってただろうか。このまま次のCPの湖北水鳥ステーションまで行けるかなーと思ってたけど、にわかに膝周辺の筋肉がピクピクと警告を発する。

え?まだそんなに走ってないよ?早くね?心拍も余裕あるし、乳酸もそんなに溜まってないよ?!身体が温まりきらない内に知らず知らずの内にオーバーペースだったのか、いずれにしろまだ先は長いので無理をするわけにもいかない。50km地点手前で離脱。

やだなぁ、一度攣りかけるとしつこいんだよなぁとか思いつつ、後ろの集団が来るまで脚を休ませようかと思ったけど中々後ろが来ない。マジか、そんなに先行してたのか。

結局、湖北水鳥ステーションまで一人旅になってしまった。先に着いてたまさやんさんに撮られつつ、ピットイン。どうやらここでお昼みたいだ。


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ここでは焼き鯖の押し寿司ともち米入りの稲荷寿司を購入。色んなメニューがあってどれも美味しそうだったけど、皆カゴにこれでもかというくらい炭水化物を詰め込んでてワロタ。確かに炭水化物は重要。


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そしてここで売ってるメニュー、とにかく米ばっか。写真の手前にあるホットドッグ見たいな奴、パックにたけのこって書いてあったし練り物かなと思ったら、まさかの五平餅。ちょっと持ってみたら重量感半端なかった。

まだ半分も走ってなかったけど、参加者の顔を見渡してみると一様に死んだ顔してたw
でも機材談義とかしながら食べるお昼ごはん楽しい。

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米がぎっちぎちに圧縮されてんだよなぁ、美味かったけど

ちなみに写真は全然撮れてない。流石に一眼持ってくのはキツいだろうと思ってコンデジを持っていったけど、それでも全然撮れてない。撮る余裕が無いというか、そもそもまだ自転車に乗りながら写真を撮るというのが身についてない感じ。脳みそがシングルタスクなもんだから辛い。

湖北水鳥ステーションを出ると、ここら辺が恐らく奥琵琶湖と言うのだろう。車通りも少なく、田舎と言った風情の快走路が続く。時に家と家の合間を縫うような道を進んだり、数少ないインナーギア使用ポイントがあったり。

びわイチって同じような道をひたすら行くもんだと思ってたけど、これだけ面積が広いと景色的な緩急もあって、中々どうして飽きさせない。なるほど、こりゃ何度も走りたくなる訳だ。



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本日の剛脚さん達。まぁとにかく速かった。侵略ジャージの方が、かの有名な常時アウタートップマンであるところのスクランブルマンさん。この日はFUJIのトランソニックにレーゼロとこれまた超高剛性なアッセンブル。付いていこうという気すら起きませんでした。ハハッ


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琵琶湖も折り返し地点を過ぎ、ここから南下する。所々追い風になる区間もあり、前半と比べると(多少は)走りやすくなった。月並みな感想だけど、これが湖なんだなぁ。

途中からクオータ乗りのDainenさんと平坦追い風区間をローテする。バイク構成も体格もいかにもスプリンターって感じで、後ろに着かせて頂いたときは非常に助かった。両者とも脚攣りかけだったみたいだけど、それでも30後半から40km/h前後で、次のCPの風車村まで向かう。が…

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平成30年度末まで改装ってやる気あんのかこんちくしょうめぇ。
頼りにしていた休憩ポイントに入れない、よくあると思います💢

後続組を置いて先行するわけにもいかないので、一旦全員揃うまで待つ。その間、話題は凱さんの機材事情に。

凱さん「次のバイク、ヘッドチューブ長が250mmなんですよ」
僕「ハハッ(僕の倍以上あるやんけ…)」

噂には聞いてたけど凱さん自身もそのバイクも、すごく大きかったです…。
つむビワの最中も常に話題の中心には凱さんがいらっしゃってて、ご本人さんとお話はできませんでしたが、走行中でも常に凱さんの周りには人が絶えませんでした(主に風除け的な意味で)

そうこうしている内に後続組も風車村に到着したので、その先にあるローソンを臨時の補給ポイントにすることに。

もうこの頃になると、あまり踏みすぎると攣るのでスピードはそんなに出せない。一方で先頭組は、マックス50km/h前後で高速巡航していた模様。あれ、そんなにスピード出るような下り無かったよね??

どこのローソンか忘れたけど、最後の補給。脱いでたジャケットを再び着るけど、それでも寒い。コーラとブラックサンダーを胃に詰め込む。
バイクラックに掛けていた自転車がいつの間にかアウタートップになっている方がいらっしゃいました。一体誰の仕業ですかねぇ…?

ローソンからゴール地点までの約20kmは再び交通量も増えてくるので、例年はあまりとばさないそう。でも脚も終りかけなのでキツいことには変わりない。

つむりさん含む先頭集団は早々に視界から消えました。ひぇぇ…、僕もうそんなに踏めないよぉ。後ろから抜いていった凱さん含む第二集団に食らいつこうとするけど、筋肉の痙攣がいよいよ止まらない。

これまで何かと一緒に走ることが多かったMAHさんが、しきりにこちらを目配りして引き上げようとしてくださる。おぉ…神よ、でももう私の脚はダメなのです…。


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何とか第二集団を視界に入れつつ、遂にスタート地点兼ゴール地点の琵琶湖大橋米プラザに到着。走行距離144.9km、アベレージ30km/hのびわイチでした。あー、疲れた!あんな爆風の中アベレージ30とかwww前週の伊吹山よりよっぽどキツかった。

全員揃ったところで、つむりさんの号令がかかる。
つむりさん「皆さん、こんな風でしたけど琵琶湖のこと嫌いにならないでくださいね(笑)」

これにて、つむビワは無事に終了。一通り挨拶して、野洲駅に向かう。

常に補給していたはずなのに、ものすごく腹が減った。

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それもそのはず、vivo smartを見たらこの日一日の消費カロリーがとんでもないことになっていたw兎にも角にも飯だ。

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僕は知ってる。とんかつ専門店は大抵ご飯と味噌汁とキャベツが食べ放題だという事を。大変美味しく頂きました。

手早く輪行してさあ後は帰るだけ、という所でまさかの列車の遅れ。どうやら人身事故が起きていたようだ。どうにか名古屋駅には着いたけど、そこから家までの電車は既に終電が過ぎてしまっていた。自走で帰れないこともないけど、とてもじゃないがこれから輪行解除して帰る気にはなれない。

もうとにかく横になりたかったから、名駅前のホテルで一泊することに。こんなことになるなら、大津か彦根辺りで一泊して次の日観光でもすれば良かったなぁ…。

そんな訳で、近年稀に見る濃い1日が終わったのでした。

今思い返しても、あれほどキツかったのに「楽しい!」という印象しかない。それはあんなにも個性的で、気の合う人たちと走れたからだと思う。社会人になってからというもの、何かと気を揉むことが多くて塞ぎ込みがちだったけど、今回のつむビワは色んな意味で良い刺激になった。

やっぱり大勢で自転車に乗るのは楽しい。学生の時とはまた違った自転車の楽しみ方を掴めたような気がした。

兎にも角にも企画してくださったつむりさんと、今回出会った方々、ありがとうございました。

まだまだ未熟者ですが、誘われればどこにでも行きますので、またどこかで一緒に走ってくださると嬉しいです。

【レース】伊吹山ドライブウェイヒルクライム2016

気付けば社会人2年目。

去年は自転車に対するスタンスも定まらないまま、何となーく自転車に乗ってた感が否めなかった。

やっぱり、時々遠征ツーリングに出かける程度ではどうしても普段から自転車に乗るモチベーションが湧かない。

という訳で、ちょっと社会人に慣れてきた今年度は「月1回はレースに参戦しよう」を目標にすることにした。

そんな平成28年度の開幕戦として今回参戦してきたのが、タイトルにある通り「伊吹山ドライブウェイヒルクライム」だ。

登坂距離約15km、獲得標高1,036mと本格的なヒルクライム大会としてはこの伊吹山が開幕戦としては相応しいだろう。

ヒルクライム、自分としてはそこまで不得意でもないし、むしろ好きな方ではある。バイクも超6にc24とどちらかと言えば登り向けの構成だし、普段の練習でも短い時間で負荷をかけられるから登りに行くことも多い。

けど、クライマーを自称するほどでも無いって感じ。体重・体格共に自転車やってない人には細いねとは言われるけど、自転車やってる人にはガッシリしてるねと言われる。

まぁでも、今まで参戦してきたレースはそんなに多くはないけど、ヒルクライム大会の割合が多め。


という訳で今回参戦してきた伊吹山。当日は3時起床というスケジュール。早すぎワロタ。
まぁ、受付会場は関ヶ原IC降りてすぐの場所にあるし高速飛ばせば愛知からでも1h〜1.5h程度で着くアクセスの良さだからそこまで急ぐ必要もないけど、駐車場のポジション争いもあるから早めに出る。

朝飯や補給食をコンビニで買い、会場に着いたのが4時半過ぎ。受付会場からほど近い場所に車を停めることが出来た。

受付開始の6時半までしばらく仮眠を取り、受付へ。

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参加賞は伊吹山仕様のアームカバー。ON-YONE製だからそこまで悪いものじゃなさそう。あとはサイクリストにはお馴染みの梅丹のエナジージェルと、ドリンクパウダー。


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人も自転車もどんどん増えてきた。会場は、かつて天下分け目の戦があった関ヶ原町の役場。名古屋からも関西からもアクセスが良く、高速降りてすぐ且つ駅からも近いので人気も人数も多いのが分かる。やっぱアクセス良いって重要な要素だよね。

天気は薄く曇ってはいるけど、気温は20度前後と暖かい。夏装備でも全然問題無しということで、先月わざわざ大阪のRaphaまで行って買い付けたsuper lightweight jerseyとlightweight bib shortsで出撃。

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レース前に購入したジェルを塗り、準備万端。アップは、まぁレース中でいいでしょ←

8時50分に集合がかかり、そこからスタート地点である伊吹山ドライブウェイの料金所までまとまって移動する。

料金所手前で荷物を預け、スタート地点でスタンバイ。
スタートの号砲まで、息抜きがてら先にスタートする女子ローディーを何となく眺める。やっぱり女子でも伊吹山に出るような人はレース志向なのか、サイクリングロードで見るようなヒラヒラしたスカートとか、忍者みたいな格好してUV対策してる人はあまり見なかった。せいぜい、普通の冬装備をしてるくらい。
ヒルクライムに余計なものは要らないからね。どんどん身軽になってくれていいのよ?

「あのお姉さんエロいなー」とかくだらんこと考えてたらいつの間にかスタート時間に。ドリンクをちょっと飲み、シューズのBOAクロージャーを締める。

一瞬の緊張の後、スタートの号砲が鳴る。

なにせアップしてないもんだから、最初は軽めのギアで心拍で走ることを意識する。最近心拍計も導入したので、ガーミンに表示される斜度・ケイデンス・心拍を基にペースを調節する。

ところでこの伊吹山ドライブウェイ、平均斜度は6.9%、最大斜度が10%と極端な激坂は無い。所々でアウターに入れられる区間もあるので、多少距離はあるもののコースプロフィール自体はそこまでキツくない。どちらかというと前半が比較的緩やかな印象だった。

中盤までは比較的ペースが合いそうな長身のリアクト乗りと、小柄でダンシング多めのBH乗りの選手と抜きつ抜かれつを繰り返しつつまとまって走ってた。速度はあまり見てなかったけど、けっこうな選手をパスしたので割と早めのペースで走ってたように感じる。

しかし半分を過ぎて、「ちょっとこの先保つか…?」って思いがふとよぎったのが運のつき。一瞬の脚の緩みと、後半に入り徐々に斜度が上ったのが重なり、気が付くと先ほどの二人から離される。

「あ、これはアカン」

そう思ったときには既に遅し。見事なまでに後半のペースが垂れてしまい、同じカテゴリーの人にも結構ぬかれた。ぐぬぬ…。

前半に一つ後ろの集団に乗っとくべきだったか、それとも意地でもリアクトとBHに付いて行くべきだったか。

とりあえずダンシングの割合を増やして心拍を落ち着ける。ギアはほぼインナーロー状態。インナー39tはちとキツかったか。終盤になると斜度もさらに上がり、ケイデンスで誤魔化せなくなってくる。

騙し騙しダンシングをしながらも何とかゴール。見事なまでの黄金のタレだった。

もう少しギア比は落としてもいいかなー。あとは集団で走ってるときでもペース配分を常に把握しとかなければ。

ゴール後、トラックに預けた荷物を取りに行くけど、無造作に間隔なく並べられてるもんだから自分の荷物が見つからないのなんの。もう少し自分の荷物が目立つようにしときゃ良かったな。幸いゴール地点はそこまで寒くなかったから良かったけど、もっと標高が高かったら荷物探しの間に凍えていたはずだ。


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荷物を見つけたあとは、お決まりの記念撮影。奥には琵琶湖がうっすら見えた。

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快晴ならもっといい景色だったろうけどな。でも標高1200mの割には中々にダイナミックな山景だった。

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スカイテラスにて景色を眺めながらのコーヒーなど。レース後の一服は大人のサイクリストの嗜み。

ツイッターを眺めてると、フォロワーの方も何人か参加してたみたい。やっぱこのレース人気あるようだ。そりゃこの伊吹山ドライブウェイを走れるのは年に一回のこの日だけだもんね。

下山は例に漏れず集団でまとまって下る。登りでは応援してくれたコース上の学生スタッフさんが、下りでは「お疲れ様です!」と声掛けしてくれた。そちらこそお疲れさまです。

下山してリザルトを確認すると、タイムは55分47秒?くらいだったか。順位はカテゴリー別で、306人中37位。てか同じカテゴリーだけでもそんなにエントリーしてたのね。スタート時に見回したときはそこまでいるとは思わなかった。

とにかく腹が減ったので、さっさと撤収。養老SAで味噌カツ丼を喰らうも、ご飯が少ない。ふざけんなし。

あとは高速で一時間ほど走らせて家に帰る。やっぱアクセス良い。

そんなこんなで、初めての伊吹山ヒルクライムだったけど走りごたえもあって単純に楽しかった。来年もぜひ出たいと思うので、次は2,3分は縮めたい。50分切りはちとキツそうかな?

そんな訳で、gdgdなレポートでした。